ビジネスコーチ株式会社は、全国の従業員数500人以上の企業に勤める20歳以上の非管理職(役職なし・主任・係長)500人および、管理職以上(課長・部長・本部長・社長)566人(全回答者)を対象に、「昇進・昇格」について調査しました。
調査は、5月29日(月)~6月4日(日)の1週間、インターネットで実施しています。
非管理職の大多数が管理職になりたくない
非管理職に対して「管理職になりたいか」と聞いたところ79.6%が「なりたくない」と回答。
その理由として「責任が重い」という声が一番に挙がりつつも、「仕事量に(給与が)見合わない」「板挟み」などの回答も目立ちました。
管理職になる際の不安要素、第1位は「責任の重さ」
なぜ、管理職になりたくないのか、不安要素を聞いたところ、「責任の重さに耐えられるか」と「ワーク・ライフ・バランスを保てるか」とそれぞれ23.8%の人が回答し、同率1位となりました。「リーダーシップを発揮できるか」(23.0%)「心身の健康を保てるか」(22.8%)といった点にも不安を抱えている人が多いようです。
また、男女別にみると、男性は「リーダーシップを発揮できるか」が23.0%、女性は「ワークライフバランスが保てるか」が27.6%で1位となりました。女性の場合、出産・育児(ライフ)と仕事(ワーク)の両立への不安が数値として表れている可能性がうかがえます。
社長だったら?
調査では、非管理職および管理職に対して「社長になりたいか」とも質問しました。すると、全体の89.5%が「なりたくない」と回答。非管理職と管理職で分けてみると、非管理職では91.4%、管理職では87.6%が「なりたくない」と回答しており、現在管理職の人のほうが若干ながら出世意欲があることがわかりました。
また管理職に将来社長になるとした場合の不安要素を聞いたところ、同じく「責任の重さに耐えられるか」(28.8%)が1位となり、役職に伴う責任にプレッシャーを感じている人が多いことがわかりました。企業規模別に見てみると、従業員5,000人以上の企業の場合、社長になるとした場合の不安要素として「責任の重さに耐えられるか」と回答した人は31.4%にもおよび、規模が大きいゆえに大多数の社員の生活保障、そして社会に対する責任などが大きいため不安を感じている人が多いようでした。
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