日本第2位の湖・霞ヶ浦の西側に位置する行方市が、霞ヶ浦名産の「シラウオ」を原料とした魚醤「こはく・すず」を商品化。味などの評価を確認するために行なったモニターの募集は、わずか3時間で定員に達した。普段聞きなれない魚種・「シラウオ」の詳細も含めて、ご紹介していく。

(アイキャッチ画像提供:茨城県行方市)

霞ヶ浦産シラウオを使った魚醤が新初売 モニター募集はわずか3時間で定員到達

シラウオとは

シラウオは、キュウリウオ目シラウオ科に分類される魚種の総称で、細長い体と、半透明で背骨・内臓が透けて見えるのが大きな特徴の魚だ。

日本での漁獲量は青森県が1位で、次いで茨城県、島根県と続く。有名な漁獲地は茨城県の「霞ヶ浦」で、県別でみると漁獲量は2番目だが、シラウオ専用の刺し網漁や定置網もある程、産地としては大きい。

主な食べ方は煮干しや天ぷら、佃煮など火を通して料理が一般的だが、新鮮なシラウオは寿司や刺身で食べられるほど美味な魚である。

シラウオを使った魚醤が新発売

シラウオの一大産地でもある霞ヶ浦の西側に位置する行方市から、シラウオを使った魚醤「しらうお魚醤(こはく・すず)」が商品化。

霞ヶ浦産シラウオを使った魚醤が新初売 モニター募集はわずか3時間で定員到達2種類の味が楽しめるしらうお魚醤(提供:茨城県行方市)

この商品は、霞ヶ浦の周辺地域で伝統的に食べられていた、「シラウオの塩辛」から着想を得て、商品化に至った。シラウオと食塩のみを使用し、身が溶けるまで待つ伝統的な製法により熟成させた幻の一品だ。

商品化に際し、行方市では、「しらうお魚醤(こはく・すず)」に対する評価や反応(イメージなど)を確認し、販売戦略につなげることを目的に、先着で50名のモニターを募集していたが、わずか3時間で募集定員に到達した。

しらうお魚醤の特徴

今回商品化した、しらうお魚醤には「こはく」と「すず」の2種類があり、それぞれ特徴が違うので、個別に紹介していく。

しらうお魚醤(こはく)

熟成させた魚醤をろ過しており、クセやえぐみの少ないすっきりとした味わい。白魚200匹分のエキスが入っている。(100gに対し、シラウオを200g使用)

しらうお魚醤(すず)

熟成させた魚醤そのままに素材を感じられる深い味わいを楽しめる。白魚100匹分のエキスが入っています。(100gに対し、シラウオを100g使用)

商品ブランド詳細

なめがたブランド戦略会議ホームページ 「シラウオ」

パンフレット「霞ヶ浦シラウオ」

<河野陸/TSURINEWS編集部>

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