元ガンバ大阪所属選手の日本代表FW中村敬斗は、LASKリンツでプレー。リバプールやリール移籍の可能性が報じられる中、今季オーストリア1部リーグ開幕戦での途中交代が話題を呼んでいる。
中村は今月29日に行われたSKラピード・ウィーン戦で先発出場。しかし前半23分に先制ゴールを許すと、同選手はハーフタイムで交代。チームは後半アディショナルタイムに追いついたが、1-1の引き分けで試合を終えている。
試合後、トマス・サーゲダー監督は中村をベンチへ下げた理由を聞かれると、「戦術的に何かを変えたかった。彼にとって不利な決断ではなく、別の要素による決断だ」とコメント。同選手の去就については「移籍期間は8月31日までなので、どうなるか心配していない。これに関しては、私の仕事ではない」と語るにとどめた。
一方、リンツの会長は「一部の選手には、一定の移籍金額を設けている。(中村については)我々は非常に高い代償をまだ勝ち取っていない」とコメント。他クラブから届いたオファーの内容に不満をのぞかせている。
なおフランスメディア『フット・メルカート』の報道によると、リンツは中村獲得を目指すクラブに対して移籍金1100万ユーロ(約17億1000万円)の支払いを求めている模様。リバプールから届いた700万ユーロ(約10億9000万円)のオファーを却下したという。
ただ一方でリンツのラドバン・ブヤノビッチSD(スポーツディレクター)は先日、オーストリア紙『オベレステリチェ・ナハリヒテン』の取材に対して「交渉は続いている」とのみコメント。リールとのクラブ間交渉が行われているとみられる。