赤潮の発生原因と予測方法

赤潮を予測する方法もまた、よほどその海に精通している人でない限り不能だろう。筆者も長いこと大阪湾奥で釣りをしているが、赤潮だけはまったくもう、その場で直面してひたすら困るというパターンしか経験していない。その都度、ちくしょう、という思いだ。

一応、発生原因としては、窒素やりんの増加、降雨による塩分濃度の低下や、雨粒による物理的な刺激などが言われている。ところで釣りには「小雨パターン」という、小雨で魚の活性が上がるというパターンがあるが、なるほどこれも赤潮の発生原因を聞けばちょっと良い説明を受けた気分になる。小雨によって海が刺激されることでプランクトンが適度に増し、アミパターンのアジやメバルの食いがよくなるわけだ。

さっさと納竿してしまうべき

「さあ釣りに行こう……ああ赤潮だ、一時間だけやって帰ろう」とまですっぱりと諦めてしまうのも賢明である。一度経験してみればわかるが、本当に本当に釣れない潮なのだ。釣っていて嫌になるくらいなら、次の潮周りを待って、まあその日は退いた方がいいだろう。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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