体格も実に様々な老若男女が一糸纏わぬ姿でアーティストの筆に身を任せる様子に、通りすがりの市民からは「oh my god! 何なのこれ!?」という声が飛び、唖然とする人、チラ見だけして去っていく人、ここぞとばかりに激写する人など、反応も様々。

車椅子での参加もウェルカム ©Yoshie Kawabata

警察に捕まらないかとこちらがハラハラしてしまうが、ニューヨーク市ではアート目的であれば公的な場で裸になることが合法的に許されている。

参加モデルの中には全米各地のボディペインティングイベントを渡り歩いているというツワモノも。「なんとも言えない解放感」は一度味わうとハマってしまうんだとか。

ボディペインンティングイベント参加回数10回以上という男性2人。このために全米を渡り歩いているという ©Yoshie Kawabata

2013年から恒例イベントとしてスタート。パンデミック最中には多くのイベントが中止される中、ゴーストタウン化したタイムズスクエアを逆手に取ってイベントを決行するなど街に活気を与えてきたが、10年目を迎えた今年が最後となった。

主催者のアンディ・ゴラブさんは、具体的な計画は未定としつつも、次のステップとして新たな表現を模索するという。

アンディ・ゴラブさん ©Yoshie Kawabata

ペイントを終えると、参加者一同はダウンタウンを練り歩き、グリニッジヴィレッジへと行進。通行人たちを仰天させつつ、写真撮影にも気さくに応じた。

©Yoshie Kawabata
©Yoshie Kawabata

最後はワシントンスクエアパークのアーチの前で揃って記念撮影。「究極の表現の自由」を追った10年が華やかにフィナーレを迎えた。

©Yoshie Kawabata

取材・文:Yoshie Kawabata