私は例えば、ケンブリッジ大学経済学部在籍時およびワッサースタインペレラ社常務取締役時代、英国に住んでいました。当国を構成する四地域(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)は、夫々に夫々なりの歴史・伝統・文化というものを根強く持っています。彼等彼女等と実際そこで生活をし、様々な事柄が絡み合い複雑に作用し合う中で初めて、それら凝縮されたものが体験的に何となく分かってくるのです。広大な世界観を築き上げるに、体系立ててというよりも、その「何となく」が結構大事なのではないでしょうか。
編集部より:この記事は、「北尾吉孝日記」2023年7月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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