ビジネスの場で使用するスーツにも、ピンからキリまで様々な製品があります。紳士服売り場に行けば様々なスーツがある事が分かるでしょうが、中でも20万円以上するスーツを販売しているメーカーは高級ブランドといっていいでしょう。今回はそんな高級ブランドの手掛けるスーツについてご紹介します。
目次
高級スーツは何が違う?ポイントは5つ!
スーツの値段相場【種類・購入店・年代別】
高級スーツは何が違う?ポイントは5つ!
高級なスーツと、一般的なスーツとではどのあたりに違いがあるかと聞かれた時、どう答えるでしょうか?生地に良い物を使っているなどは上がるでしょうが、大きく分けると5つほどの理由が挙げられます。
ポイント①生地
まずは、やはり生地の違いがあります。所謂高級なハイブランドスーツと呼ばれている製品は使用されている生地が一般的な値段のスーツとは全く違っており、高級ウールやカシミア、絹などの天然素材が使用されることがあります。
これらの素材は肌触りが良く柔らかく、耐久性に優れるため一般的な合成素材よりも高い品質を実現します。また生地に使用される繊維は、細ければ細い分高級になる傾向があります。
戦意の細い高級な生地をふんだんに使用したスーツは、柔らかく滑らかな着心地となり着たときにも体のラインにピタッとフィットしてストレスなく着続けられるという訳です。
ポイント②縫製
続いては、縫製の違いです。高級スーツは一般的に手作業による縫製が行われます。熟練した職人によって1つ1つ丁寧に縫製されるため、細部まで精密な仕上がりが特徴です。
対して量産系の一般的な価格のスーツは、たくさん作るために機械による画一化された縫製が行われています。手作業による縫製は、機械による大量生産では得られない高品質な仕上がりを実現するのです。
さらに細かく見てみると、高級スーツではシングルステッチやピケステッチといった特別な縫製技法が使われることがあります。これらの技法はスーツの耐久性を高め、美しい装飾効果を与えるために採用されます。
ポイント③製造国
スーツを製造する国も違っています。高級スーツは職人による手作業や伝統的な製法によって作られることが多いです。そのため、スーツを製造する国はイタリアやイギリスなど、スーツの製造において長い歴史と伝統を持つ国々が代表的な例です。
先に述べた通り、高級スーツには高品質な素材が使われます。製造国が素材の供給を容易に行えるかどうかも重要な要素となっていて、例えばイタリアは高品質なウールやシルクの生産地として有名であり、高級スーツの製造に適しています。
また高級スーツを製造する国は、その国のブランドイメージやマーケティング戦略にも関連しています。例えばイタリア製のスーツは高級感と洗練されたデザインが特徴的であり、日本などのアジア市場において高い人気があります。
ポイント④パーツの数
量産されるスーツと高級なスーツの違いには、使用されているパーツの数もあります。高級スーツは一般的なスーツよりも仕立てが精密であるため、一般的なスーツと比べるとより多くのパーツを使用しています。
高級スーツの仕立ては細かな部分まで緻密に計算されており、身体にフィットするようにデザインされています。そのため多くのパーツが必要になっていて、パーツの多さによって身体の曲線や動きに合わせてスーツが柔軟に動くのを可能としています。
逆に量産系のスーツというのはコストを抑えるという面がどうしてもある事から、使われるパーツの数が限られることになります。両方のパーツを分解してみれば、歴然としたパーツ数の差があると分かるでしょう。
ポイント⑤デザイン
そしてデザインに関しても、もちろん一般のスーツとは違っています。見た目ということで圧倒的な差を感じるものですが、洗練されたフィット感やシルエットを実現するために、デザイナーやテーラーが特別な技術を駆使しています。
一般的なスーツや割と値の張るデザイナーズブランドのスーツでは、流行りのデザインを取り入れることが多いです。今や当たり前なのですが、流行である分すたれてしまうと時代遅れな雰囲気になってしまいます。
高級ブランドの仕立てるスーツには、伝統的なクラシカルデザインや流行に左右されないスタンダードなものが採用されています。ブランドとしてもそれを売りにしている分、いつまでも自身を持って着続けられるデザインなのです。
スーツの値段相場【種類・購入店・年代別】
この様に、高級なブランドのスーツというのはおいそれと手を出すことができない値段で販売されている分、その値段に見合った品質で作られているのです。続いては、各種類などでの値段相場について見ていきましょう。
種類別の値段相場
種類 | 値段相場 |
ビジネススーツ | 1~20万円 |
リクルートスーツ | 1~3万円 |
冠婚葬祭用 | 5~6万円 |
普段使い | 数千円~ |
種類ごとの値段相場は上記の表の通りとなります。最も相場の幅が広いのはビジネスの場で使われるビジネススーツで、今回ご紹介するような20万円を超えるスーツも高級ブランドでは手掛けられています。
順に高いのは冠婚葬祭用、リクルートスーツ、そして普段使い用となっています。ビジネススーツもピンからキリまでありますので、毎日着られるような作りの製品も珍しくありません。
購入場所別の値段相場
場所 | 値段相場 |
ショッピングモール | 1~2万円 |
スーツ専門の量販店 | 2~7万円 |
セレクトショップ | 3~10万円 |
一流ブランドの正規店 | 10~20万円以上 |
続いて購入する場所別の値段相場です。よく足を運ぶことができるショッピングモールにある紳士服売り場だと最も安く、逆に一流ブランドの正規店やテーラーなどでは10万円以上の値段が普通に見られます。
年代別の値段相場
年代 | スーツの費用相場(下限) | スーツの費用相場(上限) |
20代前半 | 2万円前後 | 5万円程度 |
20代後半 | 2万円 | 5万円前後 |
30代前半 | 3万円台 | 7万円程度 |
30代後半 | 3万円台 | 7万円前後 |
40代 | 5万円台 | 10万円前後 |
50代 | 2万円/6万円台 | 10万円/20万円前後 |
最後に年代ごとの購入するスーツの値段相場になります。やはり若い20代前半ではスーツ費用が2万円から高くても5万円程度までと安めで、40~50代などでは10万円以上のスーツを購入することもあるなど年代を経るごとに購入するスーツの価格が上がっているのが分かります。