自分だけに関係した個人的な事柄のことを「私事」と言います。
これらは「しじ」や「わたくしごと」と読まれる言葉です。
しかし、使用する場面で状況も変わるのが特徴です。
ここではそれら「私事」という言葉について解説します。
併せてその意味はもちろん読み方なども詳しく説明します。
「私事」とは

まずは「私事」がどのような意味なのかを見ていきましょう。
「私事」の意味
「私事」とは自分だけに関係した個人的な事柄のことです。
もしくは自分だけのこととして秘密にしていることを言います。
これら「私事」は隠し事の意味で使用されていた時代もありますが、昨今はその意味ではあまり使用されていません。
現代ではビジネスシーンなどかしこまった場面で使用されます。
例えば、冠婚葬祭など身内に関わることに対して使用されることが多いです。
その中でも家族や親戚など、他人には関係ない部分のことを「私事」と表現します。
「私事」の2つの読み方 「私事」には読み方が2つあります。
1つ目が「しじ」です。
2つ目が「わたくしごと」です。
これらは使用される状況によって読み方が変わります。
そのため、使用の際には注意が必要となるでしょう。
対義語は「公事」
「公事」とは政府や官庁など公の仕事を意味します。
主に公に仕えること、調停で行われる儀式や政務を言います。
昨今は政治家や公務員などが国あるいは国民に対して行う公務も言うとか。
それら公に向けて行われる仕事のことを「公務」と言います。
なお、読みは「こうじ」あるいは「おおやけごと」となります。
他にも対義語としては他人事を意味する「他事」などがあるので、併せて覚えておきましょう。
「私事」の用い方

ここからは「私事」の使い方について見ていきましょう。
私事都合
「私事」は「私事都合」のように使用されます。
これら「私事都合」は自分のためという意味を持ちます。
この時の「私事」は「しじ」と読まれるのが普通です。
これらは主に文語表現として使用されることが多いです。
私事で恐縮ですが
「私事」は「私事で恐縮ですが」のようにも使用されます。
これら「私事で恐縮ですが」は申し訳ない気持ちの表現として使用されます。
この時の「私事」は「わたくしごと」と読まれるのが普通です。
これらは主に口語表現として使用されることが多いです。
私事にわたり
「私事」は「私事にわたり」と使用されることもあります。
この場合は「わたくしごと」と読んでしまうこともあるかもしれません。
ただし、ほとんどの場合は「しじ」と読むので注意しましょう。