物事の成り行きが気がかりなことを「固唾を吞む」と言います。
これらは先行きが気になって仕方ないことを言った言葉です。
しかし、そもそも「固唾」とは何を意味するのでしょうか?
今回はそれら「固唾を吞む」と「固唾」について解説します。
ここではそれらの意味だけでなく類義語も説明するので、ぜひ最後までお付き合いください。
「固唾」とは

まずは「固唾」がどのような意味を持つのか見てみましょう。
「固唾」とはこんなもの
「固唾」とは口内に溜まる唾液のことを言います。
中でも緊張状態において飲み込む唾のことを言う言葉です。
極限状態では呼吸の間隔が通常より長くなり抑えられます。
それらの状況では唾を飲むことすら忘れてしまうかもしれません。
そうなると口の中に唾が溜まり、唾を飲み込む際には「ゴクリ……」と音が立つくらいです。
それくらい一定の量になった唾のことを「固唾」と表現します。
要はなかなか飲み込めない唾のことを「固唾」と表現するわけです。
「固唾を呑む」とは

では「固唾を吞む」とはどのような意味を持つのでしょうか?
「固唾を呑む」の意味
「固唾を吞む」とは物事の成り行きが気がかりで緊張している様子のことです。
先行きがどうなるか、息を凝らして見守っている様子を言います。
要は手に汗を握るような状況でじっと見つめていることを意味する表現なのです。
これらは緊迫した場面で使用されることが多いです。
「固唾を呑む」の例文
「固唾を吞む」は試合などで勝敗が決する展開を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
1点決めれば勝敗が決まる、それは非常に緊迫した場面です。
それら試合の結果がどうなるか一挙手一投足に注目することを意味するのが「固唾を吞む」です。
そこには祈る気持ちが含まれていると言っても良いでしょう。
実際に期待しながら物事の先行きを見守っている状況を指します。
ただ、怖い気持ちがありながら見ているような状態も表します。
例えば「試験の結果発表に固唾を吞む」などのように使用されることも多いです。
筆記や面接の結果というのは発表されるまでわかりません。
そのドキドキした気持ちやハラハラした気持ちを言うのが「固唾を吞む」となります。
それら重要な局面にあることを「固唾を吞む」と表現すると覚えておきましょう。