株式会社エアロネクストの戦略子会社である株式会社NEXT DELIVERYは、開発を進めている新スマート物流システム「SkyHub TMS」に新機能を搭載しました。また、KDDIスマートドローン株式会社の運航管理システムとの連携も開始します。

これにより、「ドローン活用や公共交通の貨客混載などのマルチモーダル最適化」「地域物流全体の配送最適化」「持続可能な地域配送体制の構築」を可能にします。

多様な荷物の管理・配送を最適化する「SkyHub TMS」

「SkyHub TMS」は、株式会社エアロネクストとセイノーホールディングス株式会社が共同開発する新スマート物流「SkyHub」の全国展開においてコアとなるシステム。

2022年10月に業務提携契約を締結した株式会社NEXT DELIVERYと株式会社ネバーマイルが、共同開発しています。

「SkyHub TMS」は、種類の異なる荷物の管理を一元化し、利用可能かつ最適な配送リソースに荷物を割り当て、荷物の動きの可視化・データ化を実現し、地域物流を効率化します。

「SkyHub TMS」に2つの新機能

そんな「SkyHub TMS」に、新機能「マルチモーダル機能」と「マルチロジック機能」が搭載されました。

「SkyHub TMS」上でトラックとドローンのマルチモーダル機能が動作している画面イメージ

「マルチモーダル機能」は、荷物を緊急度・配送距離・重量・大きさ・内容などで分類し、最適な配送手段を選別して配送管理する機能。トラックやドローンなど異なる配送手段を組み合わせて管理可能です。

これにより、配達効率の悪い荷物をトラックの配送ルートから外し、その荷物はドローンに任せることで、地域配送全体を効率化します。

「SkyHub TMS」上でマルチロジック機能が動作している画面イメージ

「マルチロジック機能」は、配送員の経験などによって配送ルートを指定するロジックを使い分ける機能。株式会社オプティマインドのクラウド型自動配車サービス「Loogia(ルージア)」を活用し、最適な車両・順番に荷物の割付けができます。

「Loogia」の自動配送ルート指定機能により、経験の少ない配送員でも最適なルートで配送が可能。また、経験豊富な配送員は、Googleを用いることで道路の混雑状況や駐車位置などのデータ化できない知見を生かし、配送ルートを自由に設定できます。

このアップグレードした「SkyHub TMS」は、「SkyHub」を社会実装している山梨県小菅村、北海道上士幌町などへ順次投入予定。また、地域運送会社と連携し、新機能の実証実験を実施予定です。