なでしこジャパン(女子日本代表)のFW遠藤純(米・エンジェル・シティーFC)が、日本における女子サッカーの注目度に言及。FIFA女子ワールドカップへ臨むにあたり、メンタル面での難しさも語っている。
なでしこジャパンは2011年の女子W杯で優勝。日本国内で一時女子サッカーに対する関心が高まっていたが、2021年の東京五輪でベスト8止まりに終わるなど、直近数年間は低迷。日本初の女子プロサッカーリーグであるWEリーグが2021年にスタートしたものの、人気回復の傾向は見られない。
それだけに遠藤も日本国内での女子サッカー人気低迷に対する責任を痛感。同選手は今月、『The Asian Game』のポッドキャスト番組にて「2011年のワールドカップで優勝して、それから女子サッカーが注目されるようになった。けど(東京五輪など)自分たちがプレーする中で結果を残せず、逆に女子サッカーが注目されにくくなった」とコメントを残している。
ただそれでも、なでしこジャパンは今月14日に行われた強化試合でパナマ代表を5-0で下すと、W杯初戦でザンビア代表相手に5-0と快勝。開幕直前にNHKでのグループリーグ3試合放送が決まったこともなでしこジャパンを後押ししている。
そんな中、遠藤は今大会での目標を聞かれると、周囲から求められているハードルに触れた上で、以下のように語った。
「自分たちはつねに結果を求めているし、色々な人から応援される立場であるということを自覚している。目標はチャンピオン(W杯優勝)ということに変わりはない。(周囲からの見られ方として)2011年の優勝が日本の女子サッカーというベースがある中で難しさはあるが、今は自分たちの形で上を目指したい」
なでしこジャパンは26日にグループリーグ第2節・コスタリカ戦を控えている。2011年大会と比較される中での好成績とともに、日本国内の女子サッカー人気上昇が期待される。