クレジットカードを新規で申し込む際、「預貯金額」を入力する欄がある。ここに「0円」と入力しても審査を通過できるのだろうか。

結論から言えば、0円と申告したからと言って全員が審査に落ちるわけではない。その理由を解説していこう。

そもそも預貯金額の「裏」はとれるのか

まずクレジットカードの発行元は、申し込みをした人が申告した預貯金額の「裏」をとることができない。銀行などの金融機関はクレジットカードの発行元に個々人の預貯金額を教えないからだ。

そのため、クレジットカードの発行元は、申込書に入力された預貯金額を審査の重要な基準のひとつにしにくい。

申告された額が高額でも嘘かもしれないし、同様に、貯金ゼロと書かれていても実際には多くの貯金があるかもしれないからだ。

勤め先や勤続年数、年収などを重視

こうした事情もあり、クレジットカード会社は申込者の勤め先や勤続年数、年収などのほうをより重視する。

申し込むカードのステータスにもよるが、勤め先の信用度が高く、勤続年数も長く、年収も高ければ、「貯金ゼロ」と申告しても審査が通過するケースは多い。

利用限度額が低くなることがあるが…

一方において、年収が低いとステータスが高いカードはつくりにくい。「ゴールドカード」や「プラチナカード」は難しいと言えるだろう。

また、一般カード以外にも言えることだが、年収が低いとクレジットカードのショッピング枠が低く設定されやすい。

公式サイトなどに一般カードの利用限度額が100万円と書かれていても、申込者によっては30万円や50万円に設定されるわけだ。

しかし、申込時に利用限度額を低く設定されても、その後、増枠する方法もある。2つのクレジットカードを例に説明していこう。