20年以上にわたり、ラグジュアリーファッションとビューティー写真を中心に、『VOGUE』『ELLE』『Harper’s BAZAAR』といった雑誌やブランドの広告など、幅広い分野において第一線で活躍する写真家・笹口悦民(ささぐち よしひと)氏。

笹口氏の世界を、新たな技術であるNFTを活用して、今までにない写真に対するアプローチで紹介する写真展「SHIZUKU 雫」を7月30日(日)~8月8日(火)の期間、表参道の「AFRODE CLINIC(アフロードクリニック)」にて開催する。

写真撮影の裏舞台をとりまとめた動画上映も

同展覧会では、実物の写真、デジタルキャンバスに映されるデジタル作品の展示のほか、特設ルームにて写真撮影の裏舞台をとりまとめた動画上映も行う。

NFTを活用した新しい保有体験

実物作品の購入者には購入と保有を証明するNFTを付与

同展覧会では期間中、実物の写真作品も販売。実物作品の購入者には購入と保有を証明するNFTを付与する。

また、写真展開催記念として、実物作品を購入した人は購入作品のNFT作品ももらえる。なお、NFTアート作品は数が限られており、先に完売した場合は、実物作品購入時のプレゼントは付かないのであらかじめ注意を。

購入作品の保管と展示場所を繋ぐ新たなサービス

大きいサイズの実物作品は、欲しいと思っても飾る場所がなく購入を断念するというケースはよくあるという。そこで今回、保有証明NFT付きのリアルアートを購入したけれど置く場所がないという人に、半年間の無償倉庫保管、その後提携施設の中から飾る場所の提案を行う。提携ホテルやレストランなどに飾られることで、自分が保有している作品を様々な人に観てもらうことが可能になる。

写真のデジタルデータをNFTにより唯一無二のものとして販売

同展覧会では、オリジナルの写真データをNFT化して販売する。購入者はデジタル版の写真の唯一無二の保有者となることができる。ただし、著作権・商用権は付与されないため注意を。あくまでデジタル版の作品の保有権のみの付与となる。

デジタルキャンバスによる展示

アートや写真などのデジタル作品のNFT化による保有というのは、まだまだ概念として理解しづらいのが実情だ。

Netgear(ネットギア)社が販売するデジタルキャンバス「Meural II(ミューラル II)」は、特許取得済みの「True Art Technology」を採用した美しいディスプレイで、太陽や電気の光などの反射を抑え、デジタルデータをまるで本物の絵画や写真のように美しく表示することができる。

デジタルキャンバスにNFTで保有する画像を映し出すことで、デジタルデータの保有はNFTで保証されつつ、家などでも実際に飾って楽しむことができる。また、デジタルキャンバスの特性として、1つのディスプレイで好きなNFTをいくつでも、切り替え時間なども自由に設定して楽しめる。縦横も自動で判別してくれるため、気分に合わせて縦向き・横向きなど飾り方を変え、部屋の雰囲気を変えることもできる。

デジタルキャンバス×NFT技術を活用した新たな視覚・保有体験ができる写真展「SHIZUKU 雫」へ訪れ、アートの新たな可能性を体感してみたい。

SHIZUKU 雫
会期:7月30日(日)~8月8日(火)10:00~19:00
会場:AFRODE CLINIC
所在地:東京都渋谷区神宮前3丁目5−7
休館:火曜日 ※8月8日(火)最終日は17時まで開廊
入場料:無料

(角谷良平)