iPhoneのバッテリー残量が少ないときは、空港や駅などのUSBポートを利用して充電している人も多いでしょう。でも、実はそれけっこう危険な行為だって知っていますか? USBケーブルはデータのやり取りもできるので、悪意のある人がUSBポートにマルウェアを仕込んだり、マルウェアを仕込んだUSBケーブルをわざと放置するケースもあるんだとか……。そこで今回は、公共のUSB充電ポートで安心してiPhoneを充電できる方法を紹介します。

実は空港のUSB充電ポートはセキュリティ的に危険だった!

コロナ禍もようやく収まって、2023年は飛行機を利用して国内や海外旅行に出かける人も増えました。

でも、空港にあるUSBポートでiPhoneを充電するのはセキュリティ的なリスクがあるのをご存じでしょうか?

Forbesの記事によると、IBMのX-Force脅威インテリジェンスセキュリティ部門のシニアVPを務めるCaleb Barlow氏は「空港など公共場所にあるUSB充電ポートにスマホをつなぐのは極めて危険」だと警告しています。

ご存じのとおり、スマホはUSBケーブルを使って充電しますが、充電だけでなくデータの転送も可能であるため、公共のUSBポートで充電する場合は、多少のリスクを覚悟しないといけないとのこと。

悪意のある人がUSBポートにマルウェアを仕掛けたり、USB充電ポートにわざとマルウェアを仕込んだUSBケーブルを放置しておくことがあるというのです。

もし、このようなUSB充電ポートを利用すると、最悪の場合、アナタのスマホからプライベート情報を抜き取られる危険性があります。

空港のUSB充電ポートでiPhoneを充電するときは注意! – 安心して使う方法を紹介
こちらが空港待合室にあるUSB充電ポート。空港に限らず公共のUSBポートには、マルウェアが仕込まれている可能性があるという……※写真はイメージであり本文とは関係ありません(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

もちろん、スマホのバッテリー残量が少ないときは、モバイルバッテリーなどを使えばいいのですが、そうでないときはどうしても公共のUSB充電ポートを使うことになるでしょう。その場合は、いったいどうすれば安全に充電できるでしょうか?

100均の片面接触充電専用USBケーブルを使えば安心!

旅行中にiPhoneのバッテリー残量が少なくなったとき、どうしても公共のUSBポートを利用したいときもありますよね。そのようなとき、どうすれば安全に充電できるのでしょうか?

その答えは意外と簡単です。実は、100円ショップに行くとデータ転送のできない片面接触の充電専用USBケーブルが売られているので、これを使用すればいいのです。

たとえば、筆者が100均で購入したiPhone用のLightning(ライトニング)ケーブルは、片面接触で充電専用タイプです。

たった100円ですが、これなら充電しかできずデータを転送する機能はないため、万一、USB充電ポートにマルウェアが仕込まれていても、安全に充電することができるというわけです。

空港のUSB充電ポートでiPhoneを充電するときは注意! – 安心して使う方法を紹介
こちらが筆者がWattsで購入したiPhone対応充電専用LED搭載ケーブル(110円)。2.4A対応で充電速度も悪くありませんでした(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)
空港のUSB充電ポートでiPhoneを充電するときは注意! – 安心して使う方法を紹介
これはlightning端子対応ですが片面接触タイプなので、裏(写真右)が充電用接点があるのに対し、表(写真左)には接点がなくデータの転送ができない仕様です(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)
空港のUSB充電ポートでiPhoneを充電するときは注意! – 安心して使う方法を紹介
こちらのケーブルは充電中にLEDが光るようになっています。ただし、「UP」という文字を上にして接続しないと充電できません(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)
空港のUSB充電ポートでiPhoneを充電するときは注意! – 安心して使う方法を紹介
キャンドゥでも似たようなiPhone用片面接触USBケーブルを発見しました。価格は110円です。最近の100均では、このような充電専用USBケーブルがよく売られていますので、探してみるといいでしょう(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)
空港のUSB充電ポートでiPhoneを充電するときは注意! – 安心して使う方法を紹介
こちらはキャンドゥで見つけた「USB Type-CをLightingの片面接触タイプに変換する」アダプタ。このような製品を利用することでも安全にiPhoneを充電できます(画像=『オトナライフ』より 引用)