子どものころ、じゃがいもに金属を刺して通電させたり、電池化する理科実験をした経験はありませんか? そんな思い出を想起させる「植物発電」とは一体どんなものでしょうか。

クリーンエネルギーとして注目を集める「植物発電」の実証実験が、東京・渋谷ヒカリエ4階・ヒカリエデッキで7月18日(火)から行われています。この実験は、株式会社グリーンディスプレイの「botanical light(ボタニカルライト)」を用いてライトアップするというものです。

ボタニカルライトとは?

植物の力で発電する未来のクリーンエネルギーのひとつ。植物と共存する微生物が生命活動をするときに土や水のなかで放出する電子を利用して発電する仕組みです。

植物が元気に育つ土壌や水辺に電極をさしておくだけで電力が得られ、発電時に排出されるのは水のみ。その水は、植物に吸収されるという循環がうまれます。また、同社によるとボタニカルライトは24時間、天候に左右されず発電ができることも特徴のひとつだということです。

(編集部注:理科実験のじゃがいも電池などとは異なります)

ヒカリエデッキでの実証実験


日比谷公園でのライトアップ

ボタニカルライトは、これまで日本各地の商業施設やイベントなどでイルミネーションやスポットライトなどで展示されてきたそうです。今回のヒカリエデッキでは、既存の植栽に干渉しないよう、クリアボールの中にイルミネーションを入れたスタンドタイプをリズミカルに配置し、再開発で変わりゆく渋谷の街をやさしく照らす試みとなっているそうです。

株式会社グリーンディスプレイ|note