BMW3シリーズ、アウディA4とともに欧州Dセグメント(プレミアムDセグメント)を代表するのがメルセデス・ベンツ Cクラスです。

いずれもステーションワゴンを設定し、プレミアムモデルにふさわしい内外装の質感や走りに加えて、多くの荷物を積み込むことができます。

SUVブームもあってステーションワゴン市場がシュリンクするなか、日本にもステーションワゴンの根強いファンがいます。

目次
荷物も積めて安定した走りを楽しめるステーションワゴン
狙い目は4代目(S205)。 長距離に向くのはディーゼルエンジン車

荷物も積めて安定した走りを楽しめるステーションワゴン

中古でメルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンを買うならこの年式がオススメ!
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

SUVなどの人気によりステーションワゴン市場は、世界中で縮小しているようです。それでも、欧州勢は定番モデルとして多くの選択肢があります。

ステーションワゴンの利点は、セダンの延長線上にあるような重心の低い走りを享受できること。

そして、開口地上高(地面からラゲッジ開口部までの高さ)がSUVよりも低いため、大きな荷物や重い物を大きく上下させることなく出し入れできる積載性の高さにあります。

いっぽうで、キャビンとラゲッジのあいだに隔壁がなく、後方からの騒音などが届きやすく、静粛性や乗り心地、ボディ剛性などの面で不利になることもあります。

ただし、最近のモデルは前を向いて座っている限り、静粛性に関してはセダンと大差なく感じられるはずで、こうした点で明らかに不利と抱かせるモデルは少なくなっています。

狙い目は4代目(S205)。 長距離に向くのはディーゼルエンジン車

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(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

Cクラス ステーションワゴンは、1994年、初代CクラスW202(ワゴンはS202)に初めて設定されました。

セダンと同様に、後輪駆動のFRを採用するため、小回り性能に優れ、狭い日本でもセダンとともに支持されていました。

初代からセダンでは荷室が狭いというニーズに応えています。

中古車市場では、2007年6月発表の3代目のW204(S204)からまずまず現実的といえる物件数が残っています。

年代的にある程度、メンテナンスや部品交換も覚悟する必要はあるでしょう。走行距離が短い個体も、絶対数は少ないものの残っているようです。

なお、2013年1月以降の後期型に衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備が設定されています。

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(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

オススメしたいのは、2014年10月に日本に上陸した4代目にあたる先代モデル(S205)。タマ数も一気に増え、未使用車から走行距離を重ねた個体までバラエティに富んでいます。

アルミニウムハイブリッドボディにより軽量化が図られ、俊敏性に優れた走りを享受できます。

また「レーダーセーフティパッケージ」により衝突被害軽減ブレーキ、アダプティブクルーズコントロールなどの先進安全装備も採用。

荷室容量は通常時470Lで、後席背もたれをすべて前倒しした最大時は1,490Lまで拡大。後席は4:2:4の3分割式で、中央の”2”を前に倒せば、スキー板などの長尺物を積載しながら、4人が乗車できます。

パワートレーンは、1.6Lガソリンターボを積むC180系、2.0Lガソリンターボを積むC200系、同じく2.0Lガソリンターボを積むC250 ステーションワゴン スポーツがあります。

2015年9月には、2.2Lディーゼルエンジンを積むC220dを追加。荷物を積んでロングドライブをする機会が多いのならC220dがもっとも向きます。

ガソリンエンジン車であれば余力のあるC200系を選びたいところ。1人乗車で趣味を楽しむのならC180でも必要十分といえる動力性能は享受できます。

グレード別では「スポーツ」はやや乗り心地が硬め。「アバンギャルド」も人気があり、好みに応じて選びたいところです。