人生には“あり得ない”ことが“起こり得る”
国土も狭く人口も少ないバミューダ島の首都ハミルトンの面積は70ヘクタールと狭く、2010年の人口は2000人未満といわれている。36年前はさらに人口は少なかったはずである。
タクシーの台数も運転手も最小限に抑えられ、日常的にタクシーを利用する乗客の数も限られてくるだろう。そして乗客のほとんどは常連客であると考えるほうがむしろ自然だ。
また最初の事故でモペッドが壊れていなければ、弟(ネビル)が同じモペッドに乗り続けるだろう。
したがって、二人の兄弟が同じ通りで同じタクシーにはねられる確率は、思っているほど小さくないかもしれない。悲劇的な事故であることに違いはないが、あり得るかもしれないレベルの偶然であったといえそうだ。

アースキンとネビルは事故当時2人とも17歳で、同じ道路を同じモペッドに乗っていたところ、同じ運転手が運転し、同じ乗客を乗せた同じタクシーにはねられた。この二人の兄弟は双子ではなかったが1歳違いで不気味なほど似た運命をたどったことになり、この一連の出来事は人生の上で“あり得ない”ことが“起こり得る”ことを示すものでもある。
歳の近い兄弟が驚くほど似た状況下で悲劇的に命を絶たれたという事実が変わることはない。良くできすぎた話はにわかには信じ難い印象を与えるが、こうして実際に起こったケースもあることを気に留めておいてもよいのだろう。
参考:「Bugged Space」ほか
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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