登別の迎賓館と称される創業85年の老舗ホテル「登別グランドホテル」が、大規模なサウナプロジェクトを実施。7月19日(水)には、プロジェクト第4弾となる「熊サウナ」がオープンを迎える。

鬼・清流・熊という風情豊かな3種のサウナ、高さも直径も170cmある樽水風呂、滝の流れる日本庭園で外気浴……。北の大地の“ととのい天国”への宿泊予約は、公式サイトより受付中だ。

「温泉とサウナをダブル主役に」

新千歳空港から約1時間、札幌からは1時間半ほどのドライブで到着する登別のシンボルは、鬼。その由来は、観光名所になっている「地獄谷」から立ち込める白い湯煙が、まるで鬼が棲む地獄のように見えたためと言われる。

そして、「温泉とサウナをダブル主役にする」ことをコンセプトに実施された登別グランドホテルのサウナプロジェクトでは、登別ならではの自然美や鬼を彷彿とさせるアイデアがいくつも採りこまれている。

以前から好評の温泉は、本格ドーム型のローマ風呂や庭園露天風呂などを揃え、北海道でもっとも豊富な食塩泉・硫黄泉・鉄線という3つの泉質を楽しむことができる。

「鬼」や「清流」で温め、「樽水風呂」で冷やす

プロジェクト第1弾の「鬼サウナ」は、地獄谷の岩肌のような外観や鬼の棍棒を模したサウナストーブなどを採用し、室温は「鬼」の名に負けない110度の“灼熱”に設定。室外には、赤鬼と青鬼を連想させる、温冷交代浴ができる地獄の釜風呂も用意される。

第2弾の「清流サウナ」は、セルフロウリュに加え、道産のヴィヒタを用いたセルフウィスキングも楽しめる仕様で、室温は80度。

第3弾の「樽水風呂」では、巨大な味噌樽にシャキッと冷たい沢水(約16度)がなみなみと注がれていて、全身を一気に冷却することができる。また、ボタンを押すと天井から水が落ちてくる仕掛けも施されている。

ロウリュに加えて“ウォーリュ”も楽しめる「熊サウナ」

そして、プロジェクトのトリを飾る「熊サウナ」は、熊が冬眠する穴倉がテーマで、室温は優しめの80℃。サウナストーブ上の鉄鍋やサウナストーンでは、北海道産の「水出し熊笹茶」を使用したセルフロウリュを楽しむことができる。

また、アイヌの伝統職人が手掛けた木彫りのレリーフは、壁でロウリュする“ウォーリュ”も可能としている。

鬼や地獄をイメージして改修された同ホテルだが、サウナーにとっては“ととのい天国”に感じられることだろう。

登別グランドホテル
所在地:北海道登別市登別温泉町154番地
アクセス:道央自動車道「登別東IC」より約10分

(zlatan)