若い世代の投票率は?

選挙年齢が18歳以上に引き上げられたのちにおこなわれた2017年(平成29年)の衆議院議員総選挙(小選挙区)と2014年(平成26年)の年齢別投票率のデータを総務省が公開しています。意外なことに10代の投票率は40.49%と20代と比較した場合に高い割合を示しています。

また、世代・年齢別に回答はわかれていませんが、投票を棄権した人びとの意識調査が複数回答形式でまとめられ、公開されています。「選挙に関心がなかったから」という回答が1位で、全体の2割でした。

総務省|資料 目で見る投票率

投票所に足を運んだ人、棄権した人それぞれ理由があることは間違いありませんが、選挙権は国民の権利であるだけではなく、義務です。「選挙権はあたり前にあるもの」と、現代に生きる私たちは性別・職業を問わず信じていますが、まだその歴史は浅いのです。25歳以上の男性に参政権が認められ、男子普通選挙(衆議院選挙)実施されたのは1928年。さらに女性は1945年に衆議院議員選挙法が改正されるまで参政権がありませんでした。

被選挙権の年齢引き下げにはまだ議論や時間を要するかと思われます。しかし、自分たちの声が政治に届いていないと感じるのであれば、ぜひ次の選挙では「政治に関心をよせて」、投票所に足を運んでみてはいかがでしょうか。

「20代の国会議員ゼロの日本 被選挙権の年齢の引き下げをすべきか?」