中村敬斗 写真:Getty Images

 元ガンバ大阪所属選手の日本代表FW中村敬斗は、オーストリア1部LASKリンツでプレー。FW伊東純也擁するスタッド・ランスへの移籍拒否が報じられているが、移籍先候補が2クラブに絞られたようだ。

 中村にはボルシア・ドルトムント、リバプールをはじめ複数クラブが関心。リーグアン(フランス1部)所属クラブではLOSCリール、ランス、オリンピック・リヨン、レンヌの名前が挙がっているほか、フランスメディア『Jeunes Footeux』は「フランス国内クラブが移籍金1300万ユーロ(約20億4000万円)による中村獲得のオファーをリンツに提示」と報じていた。

 一方でフランスメディア『バットフットボールクラブ』は9日に「中村はランスを拒否も、リールのプロジェクトに強い興味を示している。イングランドやドイツのクラブも彼の獲得を狙っている」と報道。

 するとフランスメディア『Sport』は17日になって「中村はリールの情報を収集している。リール会長は彼との契約にむけて全面的に取り組んでいる」と、リール移籍の可能性が高まっている現状をリポート。「唯一のライバルクラブはアイントラハト・フランクフルトだ」と、争奪戦の行方もあわせて伝えている。

 リールはリーグアンを4度、国内カップ戦の6度制した強豪。2022/23シーズンは首位パリ・サンジェルマンから勝ち点18差の5位で終え、2023/24シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選出場を決めている。

 一方、元日本代表MF長谷部誠擁するフランクフルトは、2021/22シーズンのUEFAヨーロッパリーグ覇者。ただ2022/23シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト16止まりだったほか、ブンデスリーガで7位。DFBポカールでも準優勝に終わり、2023/24シーズンのCL出場権を逃している。

 なお中村は2021年8月にG大阪からリンツへ完全移籍。2021/22シーズン途中から出場機会を確保すると、2022/23シーズンはオーストリア1部リーグで31試合に出場して14ゴール7アシストをマーク。リンツ幹部は移籍金1000万ユーロ(約14億円)以下のオファーに応じない姿勢を見せている。