誰でも手軽に楽しめる夏のターゲットといえばキス。サイズのわりには引きも強く、釣り味は抜群。もちろん食味の方も文句なしだ。鈴鹿方面では5月ごろから釣れているが、ようやく四日市港内でも安定した釣果が出るようになってきた。釣果だけを求めるのなら鈴鹿方面のサーフや防波堤には敵わないが、車横付けで手軽に楽しめるふ頭周りの釣りもまた楽しいもの。今回は、そんな四日市港の6月中旬の状況をお伝えしよう。
●三重県のリアルタイム天気&風波情報
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
四日市港で投げキス釣り
6月中旬、四日市港の釣り場に到着したのは午後2時ごろ。この日はお昼前が満潮なので、潮はちょうど下げの半ばといったところだ。わずかに小雨は降っていたが、ほぼ無風。車のテイルゲート下に釣り座を構え、比較的水深の浅いエリアで釣りを開始する。
当日のタックル
サオはボート用のライトなキスザオ。1本を手持ちにし、もう1本は置きザオで狙っていく。仕掛けは片テンビンにキス6号の2本バリ、オモリは置きザオに5号、手持ちは2号をセットした。
魚のサイズを考えればエサはイシゴカイを使いたいが、短時間の釣りなので確実に余る。そこで汎用性を考え、小さめのアオイソメを選択。これを3~4cmの長さにして通し刺しで使う。
1投目からピンギスヒット
まずは置きザオを投入し、続いて手持ちを30mほどキャスト。着底したらゆっくり海底をサビいて誘う。半分ほどの距離を探ったところで、激しくサオ先を震わせるアタリ。これは本命のようだ。少し送って食わせ、軽く聞きアワせると生命反応がある。軽くアワせて巻き上げると、下側のハリに10cm強のピンギスが掛かっていた。サイズはアレだが、1投目からのヒットはうれしいものだ。
その後も投入ごとにアタリは続き、数匹のピンギスを追加。そのとき、置きザオに激しいアタリがあった。これは立派なキスかと急いでリールを巻くと、上がってきたのは20cm弱のアイナメ。夜にしか釣りをしない私にとっては、なかなか巡り会えないうれしい1匹だ。おいしい魚だが、小さいのでリリース。
置きザオをセットし直し、手持ちのサオでキャストを再開する。アタリは相変わらず続いているが、大半はハリ掛かりしない。アタリの主は時折ヒットする極小サイズのメゴチやカレイ、ハゼといった小物たちだろう。