Z250の車種プロフィール
「Z250」は「Ninja250」のネイキッドバージョンとして、2013年に販売を開始した。スポーツツアラー的な性格を持つNinja250に対し、ストリートファイターに位置づけられており、挑戦的かつ斬新なデザインが目を引く。エンジンは、248ccの水冷4スト並列2気筒DOHCを搭載。1986年に発売されたGPZ250Rから熟成が重ねられた信頼できるパワーユニットである。カウルがないため、NInja250よりも約4キログラム軽量で、ロードを軽快に走り抜ける。
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バイクインプレ
「Z250」は、過激なスタイルを持つストリートファイターである。Ninja250からカウルを取り去っただけのバイクと思われがちだが、バーハンドルに変更されていたり、サスペンションが柔らかめにリセッティングされるなど、街乗りに大きく貢献している。排気量248cc、最高出力31馬力で圧倒的なパワーはないが、下から上までトルクの谷間はなく、スムーズに加速してくれる。
「Z250」は、個性的な外観が目を引くバイクだ。大型のシュラウド、Z 800の流れを受け継ぐメーターバイザーなどを採用するなど、兄弟車であるNinja250 と差別化が図られている。Ninja250との細かな違いでは、Z250のフロントフォークのキャスター角が1度立っていたり、開き気味のバーハンドルが装着されているなどの変更が見られる。
足付き
Z250の大きさは、全長2,015ミリ、全幅750ミリ、1,025ミリ。車体重量は168キログラム、シート高は785ミリ。とてもコンパクトで小柄なライダーも足付きに苦労することはないだろう。
走り
今回のモデルチェンジによって、Ninja250にニュータイプのエンジンが搭載された。スペックは、水冷4サイクルDOHC2気筒248cc。最高出力31馬力/11000回転、最高トルク2.1kg-m/8500回転であり、そのパワーユニットはZ250にも流用されている。
以前のエンジンはハンドルに鼓動が伝わるフィーリングであったが、新型エンジンは、シリンダーヘッドの前側のエンジンハンガーが、ラバーマウントに変更されたことにより、振動を軽減している。
試乗してみて意外に感じたのが、Z250 の乗り心地だ。速度レンジが低いということもあり、市街地を走る限りではNinja250とそれほど変わらない。例えば、Ninja400Rとネイキッドの ER4nを乗り比べた場合、フルカウルの有無によって明確なハンドリングの違いを感じたが、Z250はあまり違いを感じさせない。
ネガティブな部分では、足回りの動きは納得できるレベルではないが、これはタイヤの影響かも知れない。タイヤサイズはフロント110/70-17、リア140/70-17である。グリップ力などが気になるようであれば、タイヤ交換時にランクアップしたタイヤを選ぶのもいいだろう。また、メーターや、ユニットのウインカーのインジケーターが暗くて見にくい点も気になった。
ポジティブな部分では、防風はフルカウルのNinja250の方が、高い効果を発揮すると思っていたが、Z250の小ぶりのメーターバイザーも、同様のウィンドプロテクション効果を発揮してくれる。
Ninja250と同等の性能を持つオートバイを、よりリーズナブルな価格で手にすることができるわけで、そういう意味ではZ250の存在意義は大きい。どちらを買おうか迷う人は多いと思うが、結論として「スタイリング」や、「デザイン好み」で選ぶとよいだろう。