気軽な本人確認書類として使っていた「健康保険証」。だが、ドコモは新規契約時などの際に提示を求められる「本人確認書類」として、「健康保険証」は対象外とすると発表した。5月中旬でその取扱いを終了するとしている。取扱い終了の理由は、契約者本人の意図せぬ不正な契約や利用が増加しているため。どちらにせよ、政府は2024年秋には、健康保険証はマイナンバーカードへ一体化させるとしている。
ドコモ本人確認書類としての「健康保険証」の取扱いを5月中旬で終了
一昔前は「健康保険証」は紙だった。それがカードになり、来年の秋にはマイナカードと一体化する(画像は「全国健康保険協会」公式サイトより引用)
身分証明書として、手軽に使える「健康保険証」。だがドコモは3月22日に、新規契約時などに求められる「本人確認書類」の提示に関して、「健康保険証」は対象外とすると発表した。5月中旬にその取扱いを終了する。取扱いを終了する理由は、契約者本人の意図せぬ不正な契約や利用が増加しているためとしている。
ドコモは本人確認書類として「健康保険証」は対象外とすると発表(画像は「ドコモ」公式サイトより引用)
健康保険証には顔写真が付いていないため、本人以外が利用できてしまうのが現状なのだろう。市役所などで「本人確認書類」の提示を求められる際は、そこに付いている顔写真と照らし合わされるのが普通だ。コロナ禍でマスクを着用しているので、しっかり顔を確認するためにマスクをずらすように求められる。今まで「本人確認書類」として認められていたのが、少しゆるめだったのかもしれない。
健康保険証が廃止され、免許証など時代はマイナカード一本化へ
人気アニメがキャンペーンをするマイナカード。3月12日時点のマイナカードの申請件数は、人口に対して75.4%と高水準(画像は「デジタル庁」公式サイトより引用)
健康保険証は顔写真がないゆえに、他の場面でも「本人確認書類」の対象外とされるケースが増えてきそうだ。加えて、政府は2024年秋に健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させるとしている。医療機関でも「マイナ保険証」を持っているか確認するところが増えてきている印象だ。マイナカードを持つことに関しては、まだまだ躊躇している人も少なくなさそうだ。マイナンバー(個人番号)は2016年にすでに全国民に割り振られているので、国が番号によって個人情報を管理している事実は変わらないのだと思うが、それをカード化して普段の生活に使い、何かの拍子に個人情報が流出することを怖がるというのは当然の考えだろう。
だが、来年には健康保険証が廃止され、運転免許証もマイナカードに集約されていくようになっており、時代の流れはどんどんその方向にいっている。オンラインで行政手続きができたり、コンビニで証明書などが発行できたり生活が便利になる。健康保険証の一体化に関しては、さまざまな医療機関での情報がまとめられるので、前に受けた血液検査を別の病院で参照してもらうなどできるようになり、医療費の削減につながるのはありがたい。
ドコモの手続きに話はもどるが、5月中旬以降も変わらず「本人確認書類」として利用できるのは、運転免許証、マイナカード、身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳(障がい者手帳)、療育手帳の5点としており、それ以外の書類だと補助書類が必要となる。
引用元:【NTTドコモ 1】【NTTドコモ 2】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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