欧州車には少なくて、日本車にはたくさんある、フェンダーとタイヤの間の「すき間」。
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ホイールアーチ部分のすき間が大きいとなんだかちょっと貧相に見えます。さらに日本車の多くは標準状態だとタイヤがフェンダーの中に入り込んでいる(ツライチじゃない)ので、違和感を覚える人もいるようです。この理由は何なのでしょうか?
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すき間が空いている最大の理由は”チェーン装着のため”
日本では自動車メーカーの内部規定によって、タイヤチェーンが装着しやすいよう、タイヤとホイールアーチの間にある程度のすき間を空けて設計するのが通常です。欧州ではスタッドレスタイヤに交換するのが普通です。ドイツのように冬場は必ずスタッドレスに交換することが法律で決まっている国もあり、欧州ではチェーン装着のことを考えての設計などありえません。
また自社指定チェーンのみ使用可能とするほか、そもそも「チェーンは装着不可」としている欧州メーカーもあります。
何十年も変わらない「保安基準」も関わっている?
もう一つの日本特有の理由が戦後からあまり変わっていない「保安基準」にあるようです。
保安基準を設けたときの日本の道路は舗装路は少なく、大雨の後はあちこちにぬかるみが発生するなど凹凸が激しかったのです。そこで、でこぼこ道を走る際にも「タイヤが十分に上下運動できるように」と、タイヤとボディの間に十分な空間を持たせることが推奨されたのです。