ティアニー検事によると、2022年の就任後まもなく結成したタスクフォースの最初のミーティングからわずか6週間後の3月14日に、ヒウアマン被告の名前が容疑者として浮かび上がった。

ティアニー検事はこの背景に、犯行の同一性を指摘。4人がセックスワーカーだった点や、いずれの遺体も同様の体勢でハンティングに使用されるカモフラージュの麻布で縛られていたと説明した。

被告は、被害者らとの連絡に別々のプリペイド式携帯を用意し、犯行後に処分していたという。

ティアニー検事はまた、FBIの専門家による電話データの解析から特定されたエリアが、ヒウアマン被告の自宅周辺や務めていたマンハッタンの建築事務所のあるエリアと一致したほか、被害者から採取された髪の毛のDNA解析、自家用車の特徴などが容疑者の特定に寄与したと説明した。

大陪審の招集後、300件を超える召喚状と捜索令状が執行されたという。被告を尾行し、捨てたものからDNAの採取を行なったとも明かした。

さらに、ヒウアマン被告の家族の旅行記録から、女性らが殺害された日、妻と子供は州外に出かけていたことも判明したと語った。

令状を元に得たグーグルのデータでは、被告は14ヶ月の間に200回以上、事件について検索するなど、当局の動きを注視していたことも判明した。

ティアニー検事によると、被告は、タスクフォースが携帯電話のデータを捜査にいかに使用しているか、捜査の進展などを把握しようと務めており、被害者の写真やその親族を検索して、居場所を突き止めようともしていたという。さらに拷問、ポルノ、女性がレイプされたり殺害される写真も押収されたという。

なおヒウアマン被告は罪状認否で、無罪を主張している。