みなさんボンジョルノ!イタリア・シチリア在住のサエコです。
過去、色々なシチリアのご当地グルメをご紹介してきましたが、この度なんとシチリア島を飛び出してローマにあるシチリアカフェに行ってきました。
シチリア在住歴4年以上となった筆者は、ローマで食すシチリアの味をどう感じたのか?レポートしていきたいと思います。
目次
シチリア名物はシチリアでないと見つからない?
ローマにあるシチリアカフェ!
シチリア名物はシチリアでないと見つからない?
食文化を大事にするイタリア。基本的にその土地のものはその土地で食すことが推奨されます。そして、誰しも自分の生まれ育った地域の食文化に誇りを持っているものだと思いますが、イタリア人は特にそれが顕著だと思います。
とはいえ、見るべきもの、食べるべきものが多すぎるイタリアです。「旅程を考えるとシチリアまで飛んでいる暇がない...」というのも納得です。
東京や大阪のように、イタリアでもローマやミラノなどの大都市では、いろんな地域のご当地モノに出会えることもあります。

その中でも、できれば本場のもの、本場の味にできるだけ近いものがいいですよね。ということで今回おすすめしたいのが、ローマにある、店名に「シチリア」と入ったシチリアカフェです!
ローマにあるシチリアカフェ!
その名も"ラ・カンノレリア・シチリアーナ(La Cannoleria Siciliana)"。「シチリアのカンノーロ屋さん」という意味です。
カンノーロ(Cannolo)というのはシチリアの郷土菓子のこと。詳しくはこちらの記事をご一読ください。
ローマに5店舗の他、ミラノにも1店舗あり、シチリアでシチリア名物を食べてみたいが時間がない...という方には大変おすすめです。

今回はバチカンの北側にある店舗へ行ってきたのですが、日曜の朝だったこともあり大盛況で外の席はほぼ満席でした。
明るくおしゃれな店内はとても入りやすい雰囲気。ゴテゴテしない程度にシチリアデザインが施されていました。

お店の名前は「カンノレリア(カンノーロ屋さん)」ですが、カンノーロだけでなく、シチリア名物のライスコロッケ「アランチーノ」も楽しむことができます。店内にはアランチーノの紹介がイタリア語だけでなく、シチリア方言も交えて書かれていました。

カンノーロは、クラシックなカンノーロの他、チョコレートやピスタチオ、ヌテラのトッピングがされたものなど、いくつか種類があります。

テーブル席だけでなく、カウンターにも入れ替わり立ち替わりお客さんがやってきて、とても賑わっていました。スタッフさんは皆とても忙しそうにしていて、少し待たされたのち、本来はオーダーをとる係ではないバリスタさんが、申し訳なさそうに注文を取りに来てくれました。
今回オーダーしたのは、砕いたピスタチオがトッピングされたカンノーロとエスプレッソコーヒー。カンノーロは3ユーロでしたが、ローマという立地を考えたら納得のお値段です。正直、もっと高いかと思っていたぐらいです(ちなみに筆者が住んでいる町では2ユーロから2.5ユーロ程度で買えます)。

さて、気になるお味の方ですが、4年以上シチリアでカンノーロを食べ続けた筆者のコメントとしては、まさに「カンノーロの教科書」のような王道のカンノーロですごく美味しかったです。ピスタチオが惜しむことなくトッピングされていたのも嬉しいポイント。皮も十分にサクサクしていました。
胃袋と相談の結果カンノーロのみでしたが、お隣の席のマダムが注文していたハムとチーズのアランチーノも熱々で提供されてとっても美味しそうでしたよ。