ヤマハ セロー250の車種プロフィール
2005年に登場したセロー250は、オフロードバイクのベストセラー「セロー225」の後継モデル。女性や初心者でも余裕をもって扱えるサイズと、中級者以上であれば獣道も難なく突き進める高い走破性が225同様に大ヒットした。2008年にはフューエルインジェクションを装備。2019年に生産終了が発表され、翌2020年1月に「ファイナルエディション」として、セロー225の初代モデル(1985年)を想起させるカラーリングが設定された。
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バイクインプレ
車両の特徴
スピードを重視したハイスペックオフロードマシンとは異なり、ゆったりと林道の景色を楽しみながら走る「マウンテントレール」としての機能を追求したモデル。
先代の225よりも現代風のデザインとなっているものの、シンプルな空冷単気筒エンジンにフロント21インチ/リヤ18インチという組み合わせに変更はない。
セローの魅力は、足つきのいいシートと、軽量な車体、大きなハンドル切れ角、素直で扱いやすいエンジンにある。これらによって、どんな難所に差しかかっても「セローならどうにでもなるだろう」という強い安心感をもって林道ツーリングを楽しめる。
セローらしい装備としては、先代から受け継いでいるヘッドライト下のアシストグリップだ。このグリップを引き上げることによって仲間と助け合いながら難所を乗り越えることができる。こうしたセローの伝統的な装備品は、現代風のフォルムになった今も大切に残されている。
エンジン
シンプルな空冷単気筒エンジンで、排気量は249cc、最大出力は18馬力、最大トルクは19N・m(2012年モデル)。数値を見ると控えめだが、街乗りやツーリング、林道走行などで不足を感じることは少ない。
また、小排気量の単気筒エンジンは高速道路が苦手というイメージを持たれがちだが、全開にすればあっさりと100km/hを越える速度に達する。そのため、必要以上に飛ばさなければ高速道路を使ったロングツーリングも十分こなせる。
足回り
フロントのホイールサイズは21インチ。近年のアドベンチャーモデルやデュアルパーパスモデルではオンロード性能を重視して19インチを選択する例もある。しかしセローに採用されている21インチホイールは19インチホイールと比較すると次元の違う走破性を発揮する。
大きめのギャップや、石や岩を越える際も、ライダーは気楽に構えているだけでホイールが勝手に乗り越えてくれるほどだ。
フロントの正立フォークは長めのストロークを確保して、凸凹を程よく吸収する仕事量の多いサスペンション。
リヤはボトムリンク式サスペンションを採用しており、こちらもよく動いてロードホールディングは良好だ。アクセルを開け気味にしてリアブレーキを踏みながら駆動力の調整をするようなシーンで非常に扱いやすい。
ブレーキの制動力に唐突さはなく、トラクション、駆動力が調整しやすい設定になっている。
走り
車体の軽さとハンドリングの軽さ。この2つがあいまって、きついカーブが続く峠道でも楽しく走ることができる。マシンをコントロールする感覚がハッキリと味わえるため、並みのオンロードスポーツよりも気楽に走りを楽しめるほど。
路面が荒れている場所だと、オフロード車特有のこの21インチホイールが凸凹をいなしてくれるため、大きな安心感につながる。
真価を発揮するのはやはりダート走行。
低回転域で粘るエンジン特性のため、ライダーはアクセル開度に気を配っておけば、わずかなハンドル操作を行うだけでオートマチック感覚で悪路を駆け抜けてくれる。
ライダーの負担が少ないため、まるでセローが「周りの景色を楽しんでてくださいね」と語りかけているかのよう。
また、狭い林道でのUターンも得意だ。
非常にコンパクトな車体と短いホイールベース、そして51度という深いハンドル切れ角のおかげで最小回転半径がきわめて小さく、林道の通行止めや崩落箇所に遭遇しても難なく切り返して引き返すことができる。
華美な装備品や目を見張るようなスペックはないが、バイクの根源的な楽しさが感じられるセロー250。
250cc ということで維持費も安く好燃費。さらに高速道路を使ったロングツーリングもこなせる。
例えばある休日に、普段は分け入ったこともないような林道をちょっと冒険してみる。そんな非日常を味わいたい時にぴったりの相棒になってくれる1台だといえる。