私生活を犠牲にしなければ成り立たないような制度改悪が、日本でも若手研究者の意欲を削いでいる。研究もわからない、研究者の苦労もわからない役人が、机に座って鉛筆を舐めながら、机上の空論を振り回し、その甘言に乗せられて動く政治家が改悪を後押しして出来上がったのが日本の惨憺たる現状だ。

若手研究者が研究に集中できる環境の整備を真剣に考えないと日本の明日はない。

編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2023年7月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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