2021年の12月下旬、日本列島を最強寒波が襲ったことはみなさんもご存じのことだろう。多くの人が慣れない雪に路面凍結で転びそうになっただとか、人生初の雪下ろしをしたという人もいたのではないだろうか。一方で、豪雪地帯に住む人にとってみれば降雪は日常かもしれないが、大阪の人(@itiyuki)さんのツイートによって、新たな問題が世間に周知されることとなった。
電気自動車は雪国での走行を想定していない!?
そのツイートとは、「エンジン無くて廃熱無いからボンネットの雪が溶けなくて走ってると凍り付く。充電ポートの蓋も凍り付いてスクレイパーとかツッコんで氷を割らないと開かなくなる。前に充電ポート付けるのはいい加減止めて欲しい」というもの。この悲痛な叫びとともに、フロントバンパーが雪で完全に覆い隠された写真とともに投稿された。
電気自動車はガソリン車のように廃熱を発しないため、必然的に充電ポートの周辺含めて雪が解けにくい。その上、充電ポートが前部に設置されている電気自動車が多いため、走行中など余計に雪がかかりやすく凍ってしまいやすいのだそう。この投稿に対して、「EVって大雪の時、大変なのか!!なるほど」や「コレわりと深刻な電気自動車の課題だよなあ」などの反応が寄せられた。
寒冷地対応してないなら、と言っといてよ!
さらに大阪の人さんの投稿には続きがあり、「そして頑張って蓋を開けて充電しても屋根の無い充電器だと雪だらけになってコレまた蓋が閉まらなくなる…」と、なんとか充電できても雪が吹き込んできてしまうため、充電後に蓋を閉めるのにも一苦労するという。
この投稿にも「今度出るトヨタ、スバルのbzなんちゃらも前充電だし、どうにかならんのかね?」や「×いい加減止めて欲しい。○絶対にやめた方が良い」など、苦労を慮った反応が。さらに、「EV開発の人、コレ見てー!! 雪国の日常を考慮して対策しないと普及させたくても普及しないよー!!」と呼びかけたり、開発に携わったことがあると言う人からは「EV開発してた身から言うと、今の技術力では寒冷地でEVに乗るのは全くお勧めできない…」という意見も飛び出した。
現時点では寒冷地での走行に対応できる技術がないにしても、充電ポートを前部以外の場所に変更することは割とすぐ対応できそうなものだが……。
さらに現時点の電気自動車は、極寒期の車内暖房にも弱点があるという。豪雪で立ち往生してしまった時には、命の危機にもつながりかねないので、「寒冷地向けではないですよ」と声かけをするのもメーカーや販売店に求められる“責任ある対応”のような気もする。そうとは知らずに豪雪地帯で電気自動車に乗っていたという人は、今年の冬は平年よりも寒くなるという予報なので、くれぐれもお気を付けて……!
引用元:エンジン無くて廃熱無いからボンネットの雪が溶けなくて走ってると凍り付く。【大阪の人(@itiyuki)さん】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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