CHOKA’S社は、7月15日(土)11時に、高知県高知市に複合施設「SOUTH HORIZON BREWING」をオープンする。
同施設には、本格クラフトビール工場・ビアレストラン・ボトルショップ・コーヒー豆の自家焙煎所が併設され、高知の新たなランドマークになることが期待される。
クラフトビールとともに高知の味覚が楽しめる施設
「SOUTH HORIZON BREWING」があるのは、高知市南部の仁井田地区。同地区は、海外からの大型クルーズ船も多く寄港するベイエリアで、桂浜・牧野植物園・高知龍馬空港からのアクセスも良好だ。
同施設のクラフトビール工場は見学が可能で、地元高知の素材を使った料理・スイーツが楽しめるビアレストランも併設。また、コーヒー豆の自家焙煎所もあるので、高知の味覚とともに、クラフトビールやコーヒーが楽しめるのが嬉しい。
クラフトビール醸造というアプローチで高知を元気に
「SOUTH HORIZON BREWING」が生まれた背景には、酒豪の多い県という高知の「酒文化」があった。特にビール・発泡酒については一人当たりの消費量が全国首位を争うほどだ。
そんな高知でクラフトビールを醸造し、世に送り出すことで高知をもっと元気にしたいという想いから「SOUTH HORIZON BREWING」プロジェクトが始動した。
また、オール高知産のクラフトビールを醸造する計画も進行中。高知県内でホップの栽培が開始され、今年の秋からは大麦の栽培にも着手する予定だ。このビールは、仕込み水に清流四万十川の源流水を使用し、来年の夏の完成を目指している。
また、同プロジェクトでは、クラフトビール造りを通じて、循環型社会の実現を目指している。醸造時に出るモルト粕を高知県産米の肥料に加工し、収穫した米はビールの副原料として用いる。
さらに、ホップを収穫した際に出る、つるの部分をホップペーパー(紙)に変えて、ビール出荷用の段ボール・名刺・コースターなどに活用するという。
では、そんな「SOUTH HORIZON BREWING」で造るクラフトビール6種を紹介しよう。これらのビールには、それぞれに港町ならではの船・船員用語にちなんだ名前が付けられている。
「All Aboard」は、同施設のフラッグシップとして販売予定のウエストコーストIPA。ホップの苦味・アロマを全面に、モルトの構成はドライでクリーンな仕上げ。
「Nap on Deck」は、グレープフルーツを使用したアメリカンペールエール。定番のシトラホップにアイダホ7を加え、柑橘感やトロピカル感をアップする。
「Fun guy Fungi」は、仕込み水に椎茸出汁を使って旨みを増強したセゾンスタイルのビール。白麹を使用しており、ドライな口当たりと心地よい酸味が特徴だ。
「Junos Pandemic」には、高知県産の柚子と塩を贅沢に使用。苦味は控えめにして酸味と塩味とのバランスを重視したゴーゼビール。柚子サワーのような香り高い味わいに仕上げた。
「Pacifica Common」は、アメリカ・カリフォルニア州発祥のラガー酵母を高温発酵させたビールが原型。苦味と飲みごたえのバランスを意識した、ごくごく飲めるクラフトビールだ。
「Blank Log Book」は、バニラエクストラクト・黒糖・ラクトースを多く使用したデザート感覚のスイートスタウト。ハイアルコールビールの入門にふさわしい。
高知を盛り上げるためにビールを造り、酒好きもそうでない人も楽しむことができる同施設を訪れて、高知の新たな魅力に触れてみては。
SOUTH HORIZON BREWING
所在地:高知県高知市仁井田4712-5
オープン日時:7月15日(土)11時
営業時間:11時〜20時 ※年中無休
(高野晃彰)