要因1:枠内シュート数が少なかった
同試合の数字から見える浦和の引き分けの要因を挙げると、枠内シュート数が少なかった。もちろん枠内シュートが少なければ得点できないかといえば、決してそうではない。だが得点の可能性を上げるためには、枠内シュートの本数を増やすことは必須であると言えるだろう。
今第20節の枠内シュート数が3。第19節サガン鳥栖戦(2‐1で勝利)は6、第18節湘南ベルマーレ戦(4‐1で勝利)は10。得点が奪える時は枠内シュート数が多い傾向にあることがわかる。
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要因2:失点はしない
同試合のようにゴールを決めきれない状況が続くと、相手に一瞬の隙をつかれて失点するというのはよくあることだが、危ないシーンが3場面はあったにも関わらず、GK西川を中心とした守りで浦和は無失点に乗り切った。勝ち点1を取れたことをポジティブに捉え、これを引き分け要因の1つとして数えることもできるだろう。
今シーズンの浦和の特徴は、守備力の高さにある。第20節終了時の失点数は15で、最小失点数であるヴィッセル神戸の14とその差はわずか1。リーグ屈指の守備力といってよい。
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要因3:攻撃にかける人数が少ない
戦術的な面でいうと、攻撃時に人数をかける枚数が少ない傾向にあった浦和。前半14分の興梠、前半45分の関根、2つのチャンスシーンを見ても、F東京ディフェンス陣がプラス3人の状況となっていた。こうなると、F東京ディフェンス陣は攻撃ターゲットが絞りやすい。シュートを打つ人は難しいシュートを打たなくてはいけなくなる。
興梠や関根の個人技に加え、サイドに受け手を作れると、より浦和の攻撃は選択肢が増え相手にとって脅威となるだろう。安定した守備は手に入れた。得点も安定して獲れるようになれば、浦和にとって久々のタイトルも見えてくるはずである。