ポイント3:家族の利用の有無
家族カードを追加発行している場合は、家族の利用分も同一の利用明細に組み込まれる。家族にも、「どこでいくら使ったか」と聞いてみよう。
不正利用されたときの正しい対処法
3つのチェックポイントを調べた結果、不正利用された疑いが濃厚な場合は、以下の手順に従って対処しよう。
すぐにカード会社へ連絡を
まずはカード会社に連絡し、クレジットカードの利用停止の手続きをしよう。
オンラインもしくは電話で受け付けているが、カード会社によっては申込方法によって再発行手数料が異なるケースもある。確認したうえで手続きを進めてほしい。
警察へ届け出を出す
クレジットカードを不正利用されたことが原因で再発行する場合は、警察への被害届が必要になる。警察署で手続きをしたら受理番号が発行されるので、カード会社に伝えて再発行の手続きを進めよう。
不正利用された金額は払わなくても良い?
基本的にクレジットカードを不正利用された場合は、契約者に過失がなければ補償・返金してもらうことが可能だ。
不正利用されたぶんの支払いも拒否できる。ただし以下のように、契約者に重過失がある場合は、補償や支払い拒否ができないので注意してほしい。
・不正利用発生から一定の補償期間を過ぎている
・生年月日など推測されやすい番号を暗証番号に設定していた
・裏面に署名がない
・家族も含めた他人にクレジットカードを貸していた
利用明細は定期的に確認を
カード会社は不正利用に対する補償を行っているが、所定の日数が過ぎると対象外になるため、早めに手を打つに越したことはない。
クレカの不正利用を迅速に見抜くためには、利用明細をこまめに確認するのが効果的だ。定期的に見直し、おかしな部分がないか確認しよう。
文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。