2023年6月27日、任天堂は同社が運営する公式Twitterアカウントにて、6月23日に開催された「第83期 定時株主総会」における質疑応答の要旨をPDF形式で公開したと発表した。18件の質疑応答が掲載されており、そのなかでもSNSで話題になったのが、人気ゲーム『スプラトゥーン』の主人公キャラに関する長い質問への「要約力」の高さだ。

次世代機への言及から転売問題まで…任天堂ならではの議題

株主総会の質疑応答に関する資料が公開された任天堂の企業広報・IRのTwitterアカウント。IR情報が頻繁に投稿されている

今回の株主総会では、代表取締役社長・古川俊太郎氏から「Nintendo Switchは累計1億2000万台以上を販売している。当社のゲーム専用機のビジネスの歴史においても、7年目となる当期(2024年3月期)に1500万台のハードウェア、1億8000万本のソフトウェア販売を見込んでいる例はなく、未知の領域に入ったととらえている」と、現状が述べられた。また、次世代機への移行に関しては、ニンテンドーアカウントを活用しながら、ユーザーにうまく移行してもらえるように努めたいとした。現時点では、次世代機の具体的な発表はないものの、検討段階に入っている可能性も考えられる。

他には、メタバースに関するアプローチや、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内にある「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の拡張計画なども質疑応答に上がった。株式分割に対する考えから、e-スポーツや転売などの業界特融に関する質問も出て、同社ならではの株主総会となった。

ゲームキャラに対する、長い批判への質問の要約が秀逸

任天堂、株主総会での質疑応答で見せた「要約力の高さ」に注目集まる – 回答も秀逸!
(画像=注目されたのはQ8の『スプラトゥーン』のキャラに関する質問。内容や長い質問時間に批判が集まった(画像は「任天堂 第83期 定時株主総会」(PDF)より引用),『オトナライフ』より 引用)

ゲーム機が故障したときの対応や修理が「神対応」として、たびたび話題になっている任天堂。今回の株主総会では、ある株主から「『スプラトゥーン3』で主人公キャラのひとり「イカボーイ」が冷遇されているのではないか」という趣旨の長い質問があった。Twitterには、株主総会当日に質問されたスマホの画面数スクロール分にも及ぶ本文が掲載され「他者の時間を無理やり引き延ばした」「場違い」と、批判的な意見も多く寄せられていた。この質疑応答がどのように文書化されるのかを注目していた人も多かったようだ。

公表された質疑応答の要旨では、わずか4行・157文字にまとめられ、回答も「ゲームの仕様はさまざまな要素を総合的に勘案して決定しており、必ずしもご要望にお応えできるわけではありませんが、貴重なご意見として承らせていただきます 」と、多くの人納得のいく無難なものに。これには「要約がうますぎる」「優秀すぎ」と任天堂の対応を高く評価する声が多く寄せられた。

他の質問に対しても、秀逸な回答が多く、世界最高レベルと言われるカスタマー満足度を誇る任天堂の実力をじゅうぶんに発揮された文書だ。興味のある人はぜひ、この質疑応答文書を読んでみてほしい。

引用元:【「任天堂株式会社(企業広報・IR)(@NintendoCoLtd)」Twitter】

※サムネイル画像は(Image:「スプラトゥーン3」公式サイトより引用)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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