ニューヨークで誕生したファッションウオッチブランド、マディソン・ニューヨーク。2万円前後の手頃な価格で多彩なモデルを展開する同社が、新作のモチーフとして採用したのがトリプルカレンダームーンフェイズだ。“トリカレムーン”の通称でも知られるこの機構は、通常の時刻表示に加えて、日・曜日・月の三つのカレンダー表示と、月の満ち欠けを示すムーンフェイズ機構を備えている機械式時計の古典的機構のひとつ。複数のカレンダー機構を文字盤に集約した機能性の高さに加え、メカニカルなデザインも特徴となっている。本作では、クォーツでトリプルカレンダームーンフェイズを再現しており、2万円台の手頃な価格でクラシックな機構を楽しめる。
また、コストパフォーマンスの高さに加えて現代的でユニークなデザインも注目したいポイントだ。月表示と曜日表示はディスクを採用した扇型の小窓、日付けは12時位置の針、ムーンフェイズは6時位置に配置され、高低差を付けた立体的な造形でモダンな雰囲気を高めている。特に印象的なのが開口部が笑顔のようなデザインになったムーンフェイズ。このファニーなテイストが、時計のデザインに遊び心と個性を加えている。
MADISON NEW YORK(マディソン・ニューヨーク)イカロス
アンダー3万円というカジュアルウオッチの価格帯にして、トリプルカレンダームーンフェイズという時計好きの琴線に触れる古典機構を取り入れたハイコストパフォーマンスモデル。宇宙船のコクピットをイメージした計器のようなサブダイアル、笑顔を思わせるムーンフェイズなど、遊び心を感じるデザインが個性を際立たせている。四つのカラーバリエーションから好みのモデルをチョイスできる点もうれしいポイントだ。
■Ref.MA011011-2。SS(41mm径)。5気圧防水。クォーツ。2万8050円
宇宙船のコクピットをイメージさせる計器のような意匠
立体感と視認性を高めるのに、効果を発揮しているのが外周のアワーリングだ。正面で見ると目立たないが、斜めから見ると傾斜を付けたデザインが陰影を生み、文字盤に立体感と奥行きを加えているのがわかる。
【問い合わせ先】
ミスズ
TEL.03-3247-5585
文◎船平卓馬(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
【関連記事】
・【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
・【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
・進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
・菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
・アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?