板倉滉 写真:Getty Images

 ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)所属の日本代表DF板倉滉が、セリエA(イタリア1部)ナポリからのオファーに応じないようだ。

 ナポリは韓国代表DFキム・ミンジェをバイエルン・ミュンヘンへ移籍金5000万ユーロ(約79億円)により放出するとみられている。またイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先日、キム・ミンジェの後釜候補として板倉やDF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)、DFジョルジオ・スカルビーニ(アタランタ)、DFケヴィン・ダンソ(RCランス)を列挙。

 するとイタリアメディア『Sportcampania』は今月3日に独占情報として「ナポリはボルシアMGに2000万ユーロ(約31億5000万円)のオファーを提示した。ナポリはキム・ミンジェの売却で回収する金額のすべてを、ひとりの選手だけに投資するつもりはない。2000万ユーロから動くことはない」と伝えていた。

 ただドイツ紙『ライニッシェ・ポスト』は「板倉はボルシアMGに残留予定」と報道。これによると、選手本人はナポリからのオファーに興味を示しておらず、2023/24シーズンもボルシアMGでプレーする意向を固めているという。

 板倉は昨年7月、マンチェスター・シティからボルシアMGへ移籍金500万ユーロ(当時約7億円)により完全移籍。昨年9月からカタールW杯開幕直前まで負傷離脱も、シーズン後半戦はリーグ戦ほぼ全試合で先発出場。チームの中心選手として活躍して、ボルシアMGでの1年目を終えている。

 ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は今年5月、イタリアメディア『Rai』の番組内で「我々はまさに日本人選手の獲得へ動いているところだ。日本人の友人から、日本でスカウトをするための契約書の草稿を送ると連絡があった」とコメント。スカウト責任者に対して「日本人選手とアメリカ人選手がほしい」と自身の要望を伝えたとみられていた。

 日本人選手の獲得候補には板倉の他にMF久保建英の名前も挙がっていたが、久保はレアル・ソシエダ残留を表明。DF伊藤洋輝についても、VfBシュツットガルトが高額オファーでない限り放出に応じない姿勢を見せている。