インテリアは「快適な移動の幸せ」のための空間設計

トヨタ アルファード Executive Lounge
インテリアデザインはすべての乗員が感受できる「快適な移動の幸せ」のために、どのように使われるかを徹底的に考え抜き、限られたスペースを極限まで使い切る工夫でゆとりの室内空間を実現したと説明。
内装トリムの薄型化などにより、運転席と2列目シートまでの距離は旧型比で5mm延長され、3列目シート間では10mm拡大されています。
前席は乗用車のように自然なドライビングポジションがとれるように改善され、クルーザーのようなイメージで開発。それに対し、後席はプライベートジェットがイメージされているそうです。

トヨタ アルファード Executive Lounge
後席のエアコン吹き出し口などの機能は、すべて天井中央のスーパーロングオーバーヘッドコンソールに集約され、後席のどこにいても操作できるようになっており、それに伴ってムーンルーフは左右独立タイプとなっています。
そのほかにも、スライドドアの開口幅は40mm拡大され820mmに拡大され、後席乗降時に用いるロングアシストグリップも135mm延長。小さい子どもやお年寄りも快適に乗り降りできるように、スライドドアと連動して開閉するユニバーサルステップをトヨタとしてはじめて右側にも採用したとも解説されています。
プラットフォームの刷新と細かな工夫で振動特性と静粛性がさらに改善

新型はミニバン用に最適化されたTNGAプラットフォーム(GA-K)を採用し、車両剛性は旧型比約50%UP。サスペンションは、フロントに新型TNGA用のマクファーソンストラット式、リヤは従来型をベースに新開発されたダブルウィッシュボーン式が採用されています。
シートにはトヨタ初の防振ゴムを追加し大きな振動を吸収させ、シートパッド表層に採用した低反発ウレタンで細かな振動を吸収。また部位ごとにウレタンの固さを使い分け、振動吸収と頭部揺れ低減を両立させているとのことです。
基本骨格の見直しと各部の補強、シートの改善により後席の振動は旧型の1/3にまで低減され、高級セダン並に。また、不快に感じる周波数だけを低減させることにより、極上のムービングオフィスや上質なプライベートルームとして利用できるような後席快適性に仕上げたとトヨタは説明しています。