では風評被害がまだ本当にあるのか、ですが、私がスーパーで魚を買う際に仮に福島沖で獲れた魚とステッカーを張っていたら喜んで買います。気にする人は気にするでしょう。が、それも時間が解決すると思います。コロナのマスクと同じです。初めはおっかなびっくりなのですが、徐々に慣れると思います。
最後に、漁業は風評被害よりも気候変動による魚の移動や漁獲高の変化が大きく影響します。獲れる魚は変わり、かつて庶民には当たり前だったサンマやニシンはすっかり高根の花、ないし、見かけることが少なくなりました。一方、近年の食卓では魚から肉、更には大豆ベースの代替肉も出てきています。食生活の変化に対して漁業をどう維持していくのか、そちらにもっと重点を置くべきでしょう。
中国、韓国、北朝鮮の漁船は日本の領域に入って漁業を平気で行っているわけですが、風評被害を気にするなら日本に入ってくるな、とも言いたいところであります。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年7月5日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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