25年間ナルジョレ氏を知るレイヒ氏は、「彼は、悲劇の中心にいることに気づいた。そんな死に方は、値しない」「本当に素晴らしい人物だった」と声を詰まらせたという。
レイヒ氏は英紙タイムズでも、ラッシュ氏は「PHのようにリスクを理解している人物さえ説得することができた」と述べ、「極めて搾取的」だと非難していた。
18日に消息を絶ったタイタンの捜索を指揮した米沿岸警備隊は、22日、潜水艇の破片を発見したと発表。「壊滅的な破壊」によるものと説明し、5人全員の乗員乗客の生存は絶望的との見方を示した。28日に、海底から引き上げられた残骸から、「遺体の一部とみられるもの」が発見された。
潜水艇の専門家オフェル・ケッター氏はニューヨークポスト紙の取材に、船体の一部は、水圧で内側に激しく崩壊する爆縮により、「ミリ秒」で破壊され、「微塵に砕け散っただろう」と語っている。
安全性に疑問の声
ストックン・ラッシュ氏は2009年、オーシャンゲート社を創業。業界で初めて、カーボンファイバー素材を用いた潜水艇を建造し、注目を浴びた。