7月3日(月)の「アニメエキスポ2023」にて、天野喜孝氏のオリジナルアート作品「ZAN」の劇場版アニメーションの制作決定が発表された。
天野氏は「FINAL FANTASY」「ヴァンパイア ハンターD」などを手がけたことで知られ、世界中に多くのファンを持つ。そんな天野氏のファンタジーワールドがどのようにアニメーションで再現されるのか、既に期待が高まっている。
アクションファンタジーの世界観を構築したアート作品「ZAN」
「ZAN」はもともと、『DEVA ZAN』として2010年に発表されたオリジナルアート作品集だ。天野喜孝氏が300枚を超えるアートを描き、アクションファンタジーの世界観を構築した作品となる。
時空を超える壮大なスケールのこの作品は、2013年にDARK HORSE COMICSからアートブックが発売され世界中でヒットした。
また、2019年にはSOZO COMICSより英語版、日本語版、中国語版の電子コミックがリリースされ、Amazonや多くの電子書籍サイトで全世界に向けて配信されている。
壮大なファンタジーワールドで人々を虜に
作品自体がどのようなストーリーとなっているか知らない人も多いだろう。簡単に概要を紹介したい。
主人公・ZANは、江戸時代の末期、“サムライ”が終焉を迎えつつある日本で侍として戦いに明け暮れていた。
ある日、ZANに不思議な少女の声が届く。声に導かれてついて行くと、そこには時代や空間を超えた異世界が広がっていた。
ZANは時空を飛び越えさまざまな敵と戦う。そして自身がかつて12神将の1人であったことを知る。
「自分は何者なのか?」「戦っている敵は?」「共に戦う仲間たちは?」
異次元の光と闇の世界で起こった争い、そして闇に侵食される光の世界…。
同作品はその物語の中で、主人公・ZANの運命を追う。
劇場版アニメーション映画は日本のJAYMEN TOKYO社と米国のN LITE MEDIA社の共同制作となり、アニメーション制作は日本の監督、脚本家、クリエイターによって日本のスタジオを中心に行われる。映画公開は2026年以降となる予定だ。
現時点ではこれ以上の情報は明らかにされておらず、ベールに包まれている。「ZAN」劇場版アニメーション映画の今後の展開から目が離せない。
(IKKI)