ワグネルの反乱で漁夫の利を得たと見られているのがベラルーシである。もともと、ロシアの窮地のどさくさに国内にロシアの核を持ち込ませて周辺諸国を威嚇していたが、今度はブリゴジンを呼び寄せ、ワグネルには基地を提供する。

ルカシェンコ大統領 ベラルーシ大統領府HPより
これでは、ルカシェンコ大統領の独裁を批判しロシア陣営の弱く攻撃しやすい部分であるどころか、もっとも厄介で、リトアニア、ウクライナ、ポーランドにとって最大級の脅威に「昇格」してしまった。
これら諸国にとっては、ウクライナをけしかけてロシアを封じ込め安全が向上するはずがとんでもないことになったのかもしれない。
だが、ベラルーシについて日本人は殆ど知らないので、関連するポーランド・リトアニアの三国史を、「民族と国家の5000年史~文明の盛衰と戦略的思考がわかる」(扶桑社)と「365日で分かる世界史」(清談社)を使って少し紹介しよう。
なお今回の記事は、私のメルマガの記事を短縮したものである。
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