人類の悲願である宇宙進出は刻々と近づいているが、宇宙で暮らすにあたってひとまず何を心得ておけばよいのだろうか。その1つに挙げられるのが各惑星の重力である。太陽系の中では不用意にジャンプしてはならない場所もあるのだ。

太陽系の各所でジャンプしてみたら?

 それぞれ重力が異なる太陽系内のさまざまな天体でジャンプしてみるとどのような違いがあるのか検証するのはなかなか興味深い。他の惑星や衛星では我々はどれくらいの高さでジャンプすることになるのだろうか。

 適度な重力、すなわち1Gの地球では平均的な人間のジャンプ(垂直跳び)の高さは約45センチである。しかし地球の約300倍の質量を持つ木星に行けば当然ながら重力は強くなる。地球と同じように木星でジャンプしてみれば、その高さは地球に比べて大幅に低くなる。

 一方で火星の衛星の1つであるフォボスはそのサイズと質量が小さいため、重力が非常に弱い。うっかり地球上と同じ感覚でジャンプをしてしまうと、宇宙空間に飛び出し戻ってこれなくなるのだ。

人間は他の惑星でどれぐらい高く飛べる? 不用意なジャンプは命取り、宇宙空間に放出され帰還不能に
フォボス 画像は「Wikipedia」より(画像=『TOCANA』より 引用)

 重力がさまざまな天体で我々のジャンプ力はどのように変化するのか。それは重力が我々の身体能力に与える影響を検証することである。主な太陽系の星々でジャンプをした場合の様子は以下の通りだ。