世界で活躍するアーティスト Julia Chiang(ジュリア・チャン)氏の新作個展「Remember That Time When What」が、7月15日(土)〜8月13日(日)の期間、東京都渋谷区にあるギャラリー・NANZUKA UNDERGROUNDで開催される。
2019年に開催された「Pump And Bump」展に続く、同ギャラリーにおける4年ぶり3度目の個展だ。
ジュリア・チャン氏の個展を開催
ジュリア・チャン氏の新作は、花びらや雫、飛沫、細胞のような形態の群れと有機的な色面とが心地よく調和する世界。その美しい色彩で彩られた画面は、生物の紋様のようであり、地図やエネルギーの流れを表している相関図のようにも見える。
あるいは、私たちの体の中に宿る胎内の生命を暗喩する抽象画とも読み取ることができるかもしれない。そこには計画された規則性があるように見受けられるが、寄せては返す波のように、予測不可能な生命の情動を予感させる。
ジュリア・チャン氏にとって、その絵画のプロセスにおける不確実性は非常に重要な要素だ。
“汗をかくこと、涙を流すこと、目に見えない障壁にぶつかること、手を繋いだりキスをすること、体と体が重なること、踊ったり飛び跳ねたりすること、夜空の月を眺めること…”といった日常生活の中の些細な出来事を、そこで揺れ動く自身の感情を、注意深く抽出してその作品へ昇華する。
この高度な集中力と忍耐力を必要とする作品を生み出すプロセスは、精神的な時間と空間を超えて作品の表現にたどり着こうとする瞑想のようにも見える。
同展において、チャンは大小15点ほどのペインティング作品と10数点の水彩画作品を発表する予定。
また、同展のオープニングに寄せて、ジュリア・チャン氏が来日し、7月14日(金)17:00〜20:00 の日程でオープニングレセプションを開催する。
ジュリア・チャン氏 プロフィール
1978年、アメリカで生まれたジュリア・チャン氏は、2000年にニューヨーク大学を卒業。これまで、「Forever And Longer」展( Colette, パリ, 2012)、「Coming Together, Coming Apart」展 (NANZUKA, 東京, 2013)をはじめ、NY、グラスコーなど世界各地で個展を行っている。
見る人によって全く異なるニュアンスを与えるジュリア・チャン氏の世界。新作を見に足を運ぼう。
ジュリア・チャン「Remember That Time When What」
期間:7月15日(土)〜8月13日(日)
会場:NANZUKA UNDERGROUND
所在地:東京都渋谷区神宮前3丁目 30-10
営業時間:水曜日〜日曜日 11:00〜19:00
定休日:月曜、火曜
オープニングレセプション:7月14日(金)17:00〜20:00
(hachi)