スタートから4年目を迎える注目のボディメイクコンテスト『Super Body Contest(SBC)』。その2022年開幕戦となる『Super Body Contest CHIBA 00』が3月13日(日)、千葉・青葉の森公園芸術文化ホールで開催された。
SBCは華やかな演出と出場者への手厚いサポートなどから、コンテストビギナーも参加しやすい大会として認知度を高めてきており、今大会でもSBC初挑戦の選手たちが日ごろの成果を存分に発揮。男子では昨年初挑戦の滝田翔選手が、女子ではコンテスト自体初出場という茶屋葵選手が、SBC部門で共に400点満点を獲得。さらに総合グランプリにあたる「Champion of The Show」も揃って受賞した。
SBC部門のQUEENクラス(50歳~)と、よりスリムなボディラインが重視されるTREND部門のMONARCHクラス(40歳~)にダブルエントリーし、共に3位入賞と善戦した駒田清枝選手(56)も、今回がコンテスト初挑戦だった。
駒田選手が“肉体改造”にチャレンジしたきっかけは、4年ほど前に出席した高校の同窓会だったそう。 「その同窓会で再会した同級生に、ボディメイクのトップトレーナーがいたんです。当時の私はけっこう太っていて、話をしているうちに『よかったら身体づくりを教えてあげるよ』と。そこから、彼の指導のもと体幹部や下半身をメインにしたトレーニングを始めて、食事の見直しについてもアドバイスをもらうようになりました」
トレーニング開始当初の目標は、趣味のバイクにいつまでも乗っていられるようなカッコイイ身体になること、そして、女性のためのトレーニング&スポーツ専門誌『Woman’s SHAPE』に読者モデルとして掲載されることだった。
「『Woman’s SHAPE』へ載せてもらうことが、当時の私にとってのコンテスト出場だったんですね。それを目標に1年半トレーニングを続けた結果、掲載されたのはもちろん、『筋トレが女性らしさを作る!』という特集のトップページにも載せていただくことができたんです」
見事、目標達成。でも、その後に待っていたものは…。
「やっぱり夢がかなったことで満足してしまったのか、また食べ過ぎてしまってボディラインが崩れまして(苦笑)。だらだらトレーニングを続けているだけでは意味がないと、昨年の暮れにはジムをやめることも考えました。その時、トレーナーに勧められたのがコンテスト出場。『SBCという大会があるから、そこを目指して頑張ってみたら?』と」
再び目指すべきゴールを見つけた駒田選手は、本格的なトレーニングを再開。メリハリとしなやかさを併せ持つボディラインを取り戻し、今大会にのぞんだ。
「今回一番学んだのは場数を踏む大切さです。大会前日も、当日も、あまりドキドキしなかったので『いけるかな』と思っていたのですが、いざステージに上がったら小鹿のように震えてしまって。それでも、2つのカテゴリーで予選と本番を行い、計4本ステージに立つことで、しだいに落ち着いて周りが見えるようになりました。12月のファイナルに向けて、さらに経験を積んでいきたいと思います」
同窓会での再会をきっかけに、ボディはもちろんメンタルも大きく変わったと彼女は言う。
「よくボディメイクは最高のアンチエイジングと言いますが、トレーニングで身体が変わってくると、周囲からも『若返ったね』と言われて嬉しいですし、何より目標に向かってトレーニングをすること自体が楽しい。SBCでの新たな目標に向けて、これからもボディメイクを継続していきたいと思います」
取材:藤村幸代 撮影:中原義史
執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住