かつては、年齢が高くなるほど転職は難しくなり、給料がダウンすることも覚悟する必要があると言われていた。

しかし近年では、年齢が高いからといって、必ずしも転職して給料がダウンしているわけではない。

調べてみると、給料がダウンする人にはいくつかの共通点があるようだ。

転職と年齢の壁

転職市場では長年、「35歳の壁」といわれていたが、実際にはどうなのだろうか。

35歳の壁説は本当か

厚生労働省が実施した「令和3年上半期雇用動向調査結果の概要」を見ると、男女ともに30歳を超えると、入職率は60歳まで下降の一途をたどっている。

転職サイト「doda(デューダ)」が行った「転職成功者の年齢調査」の結果では、2022年に転職に成功した人の平均年齢は32.2歳であった。

人手不足で変わりつつある人材市場

こうしたデータを見ると、やはり35歳の壁があるように見えるが、転職に成功した平均年齢は、年々上昇しており、2007年の調査開始から最高齢となっている。

また、40歳以上の転職成功者の割合が2.5%から13.9%に伸びていることからも、40代以降の転職も珍しくなくなってきていることが分かる。

40代の転職で知る現実

40代の転職者は増えているが、実際に転職活動をすると現実の厳しさも見えてくる。

40代以降を対象とした求人は少ない

求人サイトを見ていくと、多くの企業で想定しているのは30代までであることに気づく。40代以降になるとマネジメント層の求人が中心となり、件数はぐっと少なくなる。