佐野文彦氏が「BYAKU Narai」の新たな空間づくりを担当

建築設計・空間プロデュースを担当したのは、建築家・美術家の佐野文彦氏。同氏は、初めて奈良井を訪れた時「こんな場所が実際にあるのか」と驚いたとコメントしている。

「日本中から地域性や土着の景観といったものの多くが失われて久しい。駅を出るとロータリーを囲むようにチェーン店やビジネスホテルが立ち並ぶのが当たり前になってしまった。奈良井の駅に降りたつと、そこには200年以上前の中山道の宿場町が残されていた。車と電気の光を無くせばまるで江戸時代、映画のセットのようなその景色は、現実とは思えない姿だ。そんな昔から変わらない通りの中に、私たちが手を加えた空間がひっそりと佇み、奈良井の景観の一部として訪れる人々を迎えられることを嬉しく感じている」(佐野氏)

佐野文彦氏

佐野文彦氏

江戸時代にタイムスリップできる新たな「BYAKU Narai」。今日まで残された奈良井宿の古き良き雰囲気に包まれて、特別な時間を過ごしてみては。

BYAKU Narai
所在地:
歳吉屋(⻑野県塩尻市奈良井551)
上原屋(⻑野県塩尻市奈良井607)
島茂屋(⻑野県塩尻市奈良井581)
かね上屋(⻑野県塩尻市奈良井664)

(佐藤未悠)