作家の内なる世界を映し出し、人の感情を動かすアート。遠くに眺めるだけでなく、身近において鑑賞できたらそれはより一層、特別な作品になるだろう。
7月14日(金)、15日(土)の2日間、渋谷区の「ヒルサイドフォーラム」にて「第59回 SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART」が開かれる。
開催に先がけて7月12日(水)、7月13日(木)には下見会が行われるほか、電話、書面、オンラインでも入札できる。
国際的な公開型オークション「SBIアートオークション」
SBIアートオークションとは、20世紀以降のコンテンポラリーアートを中心に、モダンアートや写真・デザイン・工芸など、多岐にわたる良品を紹介する公開型オークションだ。
登録顧客の国籍は2023年6月現在で60か国に上り、落札総額の約3割を海外顧客の落札が占めるなど、国内随一の国際性を誇る。
日本のアートマーケットを象徴する作家の作品はもちろん、国内オークションへの出品が少ない海外作家の作品も積極的に紹介する。
今回のオークションでは、草間彌生の「かぼちゃ」のアクリル画や、原始的な生命体を表した加藤泉の木彫作品をはじめ、奈良美智、KYNE、井田幸昌、今津景など、国内外のマーケットで注目されている作家の作品が出品される。
5月に開催のセールでも根強い人気を見せたという日本の戦後美術からは、今井俊満や堂本尚郎らの作品が登場。1950年代の戦後美術から最先端のアートシーンを率いるウルトラコンテンポラリーまで、多種多様な作品が揃う。
海外作家からは、ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルがアメリカン・カルチャーの象徴であるミッキーマウスをモチーフにした貴重なシルクスクリーン作品や、キース・ヘリングが初来日した1983年に、現所有者の目の前で描いてもらったという秘蔵のサーフボードが出品。
その他、1993年ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞受賞作品という希少な来歴をもったロバート・ウィルソンの「Chair for Marin」等、主催するSBIアートオークション社では初紹介となる作家にも注目が集まる。
参加方法は来場、電話、書面、オンライン
オークションには電話、書面、オンラインで参加できるほか、会場でも入札できる。オークションの進行状況はYouTubeから視聴可能。
売却額を競り上げる方式で行われ、初参加の場合は事前の登録が必要となる。参加方法の詳細は公式サイトで案内しているので、よく確認しておきたい。
今後は9月15日(金)、16日(土)に「第60回 SBIアートオークション|LIVE STREAM AUCTION」の開催を予定する。国内外の最新アートシーンに注目だ。
第59回 SBIアートオークション|MODERN AND CONTEMPORARY ART
開催日:7月14日(金)13:00~(Lot. 001-181)、7月15日(土)13:00~(Lot. 182-392)
下見会:7月12日(水)11:00~19:00、7月13日(木)11:00~19:00
会場:ヒルサイドフォーラム
所在地:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラス F棟 1F
総出品数:389点(予定)
エスティメート下値総額:4億2,573万円(予定)
(SAYA)
※敬称略