ポーランドにあるナチスの地下壕群から鉄道の線路が発見され、失われた伝説の「琥珀の間」(※)に通じているのではないかと話題になっている。
(※)琥珀の間(こはくのま、ロシア語: Янтарная комната ヤンタールナヤ・コームナタ)とは、ロシア連邦のサンクトペテルブルクにあるエカテリーナ宮殿内の一室である。その名の通り、部屋全体の装飾が琥珀で出来ており、これは世界で唯一のものである。(「Wikipedia」より)
この驚くべき発見は、第二次世界大戦中にドイツ軍最高司令部が置かれていたマメルキ(Mamerki)という町の研究者によってなされたもの。最近行われた森林伐採プロジェクトで、この場所の木々が取り除かれたため、アウグストフ歴史探訪協会(Augustów Historical and Exploration Association)の専門家がこの地域を調査することになった。
その結果、地下約1.5メートルの深さの地点に、地下壕につながる線路と荷馬車の車輪が発見されたのだ。この発見について、マメルキ博物館のバルトロミエ・プレバンチク氏はSNS上で「地下の複合施設内に鉄道があったとは知らなかったので、これは大きな驚きです。線路と荷馬車は意図的に隠蔽されたようですが、誰が、いつ、何のためにこれを築き、そして隠したのかまったくわかりません」と驚きを隠していない。


この発見の謎めいた性質から、プレバンチク氏はかつてロシアの宮殿からナチスドイツによって盗まれた「琥珀の間」を構成する豪華な金と琥珀の羽目板を含む品々が詰め込まれ、第二次世界大戦の終わりに隠されたと言われているナチスの「黄金列車」と関係があるかもしれないと説明している。
ナチスドイツに強奪された琥珀の間の装飾品はケーニヒスベルク城に保管されていたが、イギリス空軍の空爆により全て失われたとされている。だが、空爆前に秘密裏に移動されていた可能性は以前から指摘されてきた。

プレバンチク氏は、この推測が正しいかどうかは「すぐにわかる」としながらも、「これまで知られていなかった鉄道が発見された地域を、マメルキ市の当局がより広範囲に捜索できるようになるまでにはさらに数週間かかるかもしれない」と認めている。いずれにせよ、長年行方不明となっていたナチスに略奪された「琥珀の間」に繋がる発見であることは間違いない。過去にもナチスの黄金列車に繋がる可能性が高い有望な発見があったにもかかわらず、最終的にぬか喜びに終わった例は枚挙にいとまがない。今回の発見はどのような結果を迎えるのか、今後の調査結果が気になるところだ。
参考:「The First News」
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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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