スズキがインドで新型ジムニー5ドアを発売。ホイールベースを2590mmまで延長したラダーフレームのシャシーを基調に、ボクシーなプロポーションのボディやプラクティカルドリップレールを配したルーフなどを架装。日本での生産・販売も検討中

スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社は2023年6月7日(現地時間)、新型ジムニー5ドアを発売した。グレードは標準仕様のZETAと上級モデルのALPHA、そしてデュアルトーンカラーのALPHAをラインアップし、車両価格はZETAがMT127万4000ルピー(約223万円)/AT139万4000ルピー(約244万円)、ALPHAがMT136万9000ルピー(約240万円)/AT148万9000ルピー(約261万円)、ALPHAデュアルトーンがMT138万5000ルピー(約243万円)/AT150万5000ルピー(約264万円)に設定している。

スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲スズキがインドで新型ジムニー5ドアを発売。グレードは標準仕様のZETAと上級モデルのALPHA、そしてデュアルトーンカラーのALPHAをラインアップする、『CAR and DRIVER』より引用)

市販に移された新型ジムニー5ドアの特徴を紹介していこう。

歴代シリーズで初めてリアドアを設けたジムニー5ドアは、ホイールベースを延長したラダーフレームのシャシーを基調に、ボクシーなプロポーションのボディやプラクティカルドリップレールを配したルーフなどを架装する。また、クロームのメッキ枠を配した5スロットを組み込むガンメタル塗装のフロントグリルや、ウオッシャーを装備した円形のLEDヘッドランプ、ガンメタル塗装の15インチアロイホイール(タイヤサイズは195/80R15)などを配備した。ボディサイズは全長3985×全幅1645×全高1720mm、ホイールベース2590mmに設定。3ドアのジムニーシエラと比べて、全長が435mm、ホイールベースが340mm延長された。また、アプローチアングルは36度、ランプブレークオーバーアングルは24度、デパーチャーアングルは47度、最低地上高は210mmを確保する。ボディカラーはパールアークティックホワイト/グラナイトグレー/NEXAブルー/ブルーイッシュブラック/シズリングレッドのモノトーンと、ケネティックイエロー&ブルーイッシュブラックルーフ/シズリングレッド&ブルーイッシュブラックルーフのデュアルトーンをラインアップした。

スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲ボディサイズは全長3985×全幅1645×全高1720mm/ホイールベース2590mm、車重は1195~1210kgに設定。3ドアのジムニーシエラと比べて全長が435mm、ホイールベースが340mm延長される、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲クロームのメッキ枠を配した5スロットを組み込むガンメタル塗装のフロントグリルや、ウオッシャーを装備した円形のLEDヘッドランプを採用、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲プラクティカルドリップレールを配したルーフを装備、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲ガンメタル塗装15インチアロイホイール+195/80R15タイヤを装着、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲アプローチアングルは36度、ランプブレークオーバーアングルは24度、デパーチャーアングルは47度、最低地上高は210mmを確保、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲ボディカラーはパールアークティックホワイト/グラナイトグレー/NEXAブルー/ブルーイッシュブラック(写真)/シズリングレッドのモノトーンと、ケネティックイエロー&ブルーイッシュブラックルーフ/シズリングレッド&ブルーイッシュブラックルーフのデュアルトーンを用意、『CAR and DRIVER』より引用)

インテリアについては、足もと空間が広がった後席のキャビンスペースに専用の2名乗車の5:5分割可倒式リアシートを配備。後席部にはリアライドインアシストグリップやリアキャビンライト、リアアクセサリーソケット、リアパワーウィンドウなどを装備する。また、荷室スペースは後席使用時で208リットル、後席格納時で332リットルを確保した。一方、コクピットのアレンジは基本的に3ドアと共通で、バーチカルTシェイプで仕立てたダッシュボード&センターコンソールに、SmartPlay Pro+を組み込んだ9インチまたは7インチのタッチスクリーンを配備している。

スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲インテリアは足もと空間が広がった後席のキャビンスペースに専用の2名乗車の5:5分割可倒式リアシートを装着する、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲コクピットは基本的に3ドアと共通で、バーチカルTシェイプで仕立てたダッシュボード&センターコンソールに、SmartPlay Pro+を組み込んだ9インチ(写真)または7インチのタッチスクリーンを配備、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲荷室スペースは後席使用時で208リットル、後席格納時で332リットルを確保。リアゲートは右ヒンジ式、『CAR and DRIVER』より引用)

パワーユニットには本国の3ドアのジムニーと基本的に共通のK15B型1462cc直列4気筒DOHCガソリンエンジン(最高出力104.8ps/6000rpm、最大トルク134.2Nm/4000rpm)+5速MT/4速ATを搭載。駆動機構には2H-4H-4Lの選択が可能な4輪駆動システムのALLGRIP PROを採用する。また、悪路での走破性を高めるブレーキLSDや、ヒルホールドコントロールおよびヒルデセントコントロールを装備した。

スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲パワーユニットには本国の3ドアのジムニーと基本的に共通のK15B型1462cc直列4気筒DOHCガソリンエンジンを搭載。最高出力は104.8ps/6000rpm、最大トルクは134.2Nm/4000rpmを発生、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲ホイールベースを延長したラダーフレームのシャシーを採用。懸架機構には専用セッティングを施した前後3リンク式サスペンションを組み込む、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲駆動機構には2H-4H-4Lの選択が可能な4輪駆動システムのALLGRIP PROを採用、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲悪路での走破性を高めるブレーキLSDを設定、『CAR and DRIVER』より引用)
スズキがインドでジムニーの5ドアモデルを発売。日本での発売も間近か!?
(画像=▲坂道での発進をアシストするヒルホールドコントロールを装備、『CAR and DRIVER』より引用)

なお、マルチ・スズキは今後、新型ジムニー5ドアをアフリカや中南米などへ輸出する計画。日本市場におけるジムニー5ドアの展開は現在のところ検討中ということだが、6月15日には特許庁の意匠登録で新型ジムニー5ドアの日本仕様と思われる画像がアップされていることから、日本での発売も近いと推測される。その際は3ドアのジムニーシエラと同様、静岡県の湖西工場で生産することになるだろう。

提供元・CAR and DRIVER

【関連記事】
「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ