では、これからの価格はどうなるのでしょうか?

新築物件は、土地の価格や建設コストの上昇によって、売り出し価格の上昇が続くことが予想されます。それにつれて、中古物件の価格も上昇していくことになります。

日銀の金融政策修正による金利上昇リスクは、ゼロではありませんが、不動産価格を急落させるほどのインパクトにはならないでしょう。

むしろ、インフレが更に顕在化すれば、不動産価格もさらに上昇する可能性もあります。

居住用物件だけではなく、投資用物件に関しても、今後新築価格が上昇すれば、中古物件も値上がりしていくことになるでしょう。

このままいけば、東京都心6区に住める日本人は、10年以上前の価格の安い時期にマンションを購入した人か、株式公開などで大きな財産を築いた人くらいしか住めなくなります。

東京都心6区は、これから外国人富裕層が住む街に変わっていくことになるでしょう。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年6月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。