川崎フロンターレは今月21日、タイ代表MFチャナティップ・ソングラシンがタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドへ完全移籍すると公式発表。古巣クラブの北海道コンサドーレ札幌が、同選手に対して長文のメッセージを送ったほか、タイ代表MFスパチョーク・サラチャートとの共闘を誓った。
チャナティップは2017年7月にタイ1部ムアントン・ユナイテッドから北海道コンサドーレ札幌へ移籍。四方田修平前監督やミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとで結果を残し、2018シーズンのJリーグベストイレブンに選出された。
そして昨年1月には札幌から川崎へ完全移籍。5億円弱という巨額の移籍金に注目が集まっていたが、昨季は度重なる負傷離脱もあり、J1リーグで15試合の先発出場。今季もここまでリーグ戦で2試合の出場と出場機会を得られなかった。
これをうけて、札幌は28日に公式ツイッターアカウントを更新。チャナティップに対して以下のようなメッセージを発信している。
「チャナティップ選手へ 2017年1月、石屋製菓白い恋人パークで加入会見を行った日を、つい先日のように覚えています。 1月10日。タイからたくさんのメディアを引き連れて、雪深く道も悪く、予定から1時間近く遅れて宮の沢クラブハウスに到着。予定していた打合せは省略して会見に臨んでもらいました」
「白い恋人パークのチュダーハウスにはタイメディア以上に札幌のメディアも駆けつけ、たくさんの人に囲まれながら日本での活躍を誓ってくれました。最後のフォトセッション。 イルミネーションに照らされた雪の庭園で、雪を口にしながら見せてくれた笑顔は忘れません」
「 同年6月に再来日し、7月にデビューしてからの活躍は言うまでもありません。2017年は16年ぶりのJ1残留、2018年のベストイレブン、2019年のルヴァンカップ決勝。 コロナ禍で帰国できない日々も、笑顔でトレーニングに励んでいた姿。チャナティップ選手の全てが、コンサドーレ史に永遠に残る功績です」
「タイ代表で帰国した後は、お土産を買って来て、チームメートはもちろん、スタッフにもプレゼントしてくれました。 広報チームにまで渡してくれた時は、恐縮するスタッフに「トモダチ、トモダチ」と言いながら。あなたなりに「仕事の関係だけじゃないよ」と言ってくれているようで、温かい気持ちになりました」
「優しい笑顔と明るい性格、卓越した技術と、小さくも驚くほど強い身体。チャナティップ選手はいつまでも札幌の誇りです。 あなたとの数々のチャレンジ、ファイト、全てを胸に刻み、これからもあなたを見続けます」
「そしてこれから、札幌はスパチョーク選手とともに戦います。いつかまた、あなたと再会できる日まで、努力し続けます。ありがとう、チャナティップ」